宇宙にほぼ9年いた後、地球低軌道を回る35,000ポンドのNASAの観測衛星が、ハワイの南東の太平洋に6月に燃えながら墜落する予定です。
情報筋がCNNに語ったところによると、ワシントンのNASA本局の木曜日の会議で、宇宙局の上級マネージャーが6億ドルのコンプトン・ガンマ線宇宙望遠鏡を6月3日に太平洋に水葬させることを決定したそうです。 金曜日の記者会見で、この決定が発表される予定です。 「それは、素晴らしいミッションでした。我々はGROで予想される以上のものを確かに得ました。今が、それを安全に降ろせる潮時です。」とNASAのゴダード宇宙飛行センターの副プログラム・マネージャーのプレストンBurchは言っています。 12月の初めにこの宇宙望遠鏡はジャイロスコープ・システムの一個を失い、」現在は科学観測に必要な最低の2個だけが稼動しています。 エンジニア達は、2個のジャイロスコープが作動していないとこの宇宙望遠鏡を安全に軌道離脱させられないので、あと1個でも故障すればその宇宙からの破片が危険になる可能性があると考えています。 科学者達は、自分達はまたこの宇宙望遠鏡の他のクリティカル・システムの運転性能についても心配していると言っています。 「これは古い観測衛星で故障がちです。サブシステムに大きな故障が発生すれば、降下中のコントロールを妨げる恐れがあります。」とBurchは言っています。 推定によると、破片が落ちる範囲は長さ1,552キロメートル(962マイル)、幅26キロメートル(16マイル)で、危険な海域は40,000平方キロメートル(24,800平方マイル)に及びます。 エンジニア達は、打ち上げ後に安全にインド洋に落ちるスペースシャトルの外部燃料タンクのようにコントロールされた再突入のコンピューター・モデリングに基づいてこの推定値を計算しています。 「我々は、人が住む大陸に落ちることを非常に心配しています。我々のプランニングは非常に控えめで、安全裕度も多くとっています。」とBurchは言っています。 コンプトン宇宙望遠鏡の関連記事集 コンプトン宇宙望遠鏡の現在位置は J-Track2.5で知ることができます。J-Track2.5のMAP上ではコンプトンは GRO と記されています。 コンプトン・ガンマ線望遠鏡のページ |