ロシアは、火曜日長期にわたって延期されている国際宇宙ステーションの重要な構成部品を製造する責任を3度目も果たせないだろうと言ってさらに一撃を加えました。
ロシアとアメリカ合衆国、欧州宇宙機関、カナダ、日本の共同プロジェクトである 210億ドル宇宙ステーション計画は、資金難のロシアの宇宙産業がセグメントの完成をこれまで2回も目標日程を果たせなかったので、すでに1年遅れていました。 繰り返される誓約にもかかわらず、その政府は、クルーの居住区となるサービス・モジュール建造の為の資金供給に失敗しています。 イタル・タス通信によると、ロシア宇宙局のチーフYuri Koptev は、4月の打ち上げ日程に対応できる時間内完成はないことが明らかになったと語ったそうです。 彼は、宇宙局は現在そのセグメントがいつ完成するのか全く解らない闇の中にいると言っています。仮日程は、来年の第3四半期になるだろうとKoptevは語りました。 この遅れは、11月20日のステーション最初のモジュールの打ち上げ予定にも疑いを投げかけています。 ボーイング社と契約しているロシアのKhrunichev社によって製造された貨物モジュールは完成していて、すでに元ソビエトのカザフ共和国バイコヌアのコスモドロームへ打ち上げに備えて運ばれています。 NASAは、続いて12月3日に連結廊下となる第二の部品を打ち上げる事になっていました。 これらの案は、クルーを収容する為に不可欠な3番目の構成部品の最近の建造遅れの為に再検討されるかもしれないと、 Koptevは語りました。 選択肢の一つは、最初の2つの打ち上げの延期です。もう一つは、不可欠なサビース・モジュール無しでステーションの建設を開始する事です。 「我々は、年内にステーションの最初のセグメントの打ち上げが実行可能かどうか、 軌道上でのこれからの建設予定をどのように修正するか論議しなければなりませ ん。」と、彼は語りました。 プロジェクトに参加している16全ての国からの専門家達は、火曜日モスクワでの会話で、これからの行動について考慮し始めました。 月曜日のニュース・レポートによると、このプロジェクトにおいて大きな費用のかかる遅延を防ぐ最終手段として、NASAは、議会とホワイトハウスに、これから4年間6億6000万ドル分の追加の品とサービスを、ロシア宇宙局から購入する為の承認を求めるつもりだという事です。 しかし、Koptevは、提案された緊急援助に対して、アメリカの援助はロシアからこのプロジェクトにおける筆頭株主の座を奪い、下請けに変えてしまうと言って怒りました。 「我々は、国内の財源を高める必要がある。」と、彼は言っています。 |