物理学者が、新しい正確な重力の測定値を使って地球の重量を再計算したところ、地球はこれまで考えられていたよりも少し軽いと判定しました。
新しい計算値によると、太陽から3番目の惑星は、5,972セクスティリオン(1000の7乗)メートルトンで、つまり5.972の後にゼロが18個続きます。 教科書は現在、5.978セクスティリオン・メートルトンとしています。 「我々は、これまでの誰よりも地球の重さについてよく知っていると思っている。」とシアトルのワシントン大学での物理学者イェンスGundlachがアメリカ物理学学会の会合で述べています。 新しい測定値は、大文字「G」で表される定数である重力の再計算から生まれました。それは物理学者が宇宙で一貫していると信じている3つの根本的な数字の1つです。 しかし近年、Gの異なる測定値がはやたらと異なる結果を生んで、不確実性を増しています。 「それは、我々が自分達は全ての事を良く理解して他の定数も非常に多くの数字で定義されていると考えている現代物理学にとっては、大いなる困惑です。」とGundlachは言っています。 新しい定数を生み出すために、ワシントンの物理学者は、18世紀に初めて開発された実験を改良しました。 ねじれバランスと呼ばれる装置は、金メッキされたプレート上の4つのステンレス・スチール・ボールの重力の影響を記録しました。 もしこの新しい値が認められるならば、100のファクターからなるGの不確実性を減じるでしょう。 しかしワシントン大学の研究者らは、彼らの発見は予備的であり変わる可能性があると警告しています。 国際科学技術データ委員会は、この結果が再評価され他の実験が完了するまでは、いかなる公式値も変更することはないでしょうと全米技術規格協会のピーター・モーアは言っています。 |