世界最大の宇宙愛好団体が、NASAが資金の都合で取り止めようとしている冥王星ミッションに予算立てを確約するように議会に訴えています。
プルート・クィッパー・エキスプレスは、太陽から通常は最も遠くて最も小さい不思議な惑星である冥王星へ初めて向かう探査機になることになっています。 金曜日、惑星協会はその100,000人の会員に、NASAやホワイトハウスの予算プランナーが冥王星ミッションをつぶそうと検討していると報告して、議会の代表議員とコンタクトするように促しました。 「我々が火事だと気づくのに十分な煙が上がっています。」と協会のディレクターであるルイス・フリードマンはキャンセルの可能性について語っています。 『キャンセルの危険性』 「それは、本当にキャンセルされる危険にさらされています。」と、 トゥーソンにあるアリゾナ大学の惑星科学者のドレークは言っています。 NASAの太陽系探査小委員会の議長職を努めるマイケル・ドレークも、プルート・クィッパー・エキスプレスに関する懸念を語っています。 NASAのマネージャーは、ミッションの運命を決定する為に資金だけなく他の要素も検討しているとドレークは言っています。 当てにされている打ち上げ用ロケットが2004年の打ち上げ日程に間に合いそうにありません。2004年は木星の重力を利用して探査機を冥王星に弾き飛ばせる10年間で最後のチャンスです。 また、プルトニウム発電を使うように提案されているこの探査機は、予想よりも費用がかかる可能性があるとドレークは言っています。 「これら全ての要因が、現在の資金で我々にできる事を真剣に考え直すように促しているのです。」と彼は言っています。 『冥王星に暗い影を投げかける火星』 地球に最も近い火星も冥王星探査に間接的に影響を与えています。 1999年の2つの火星探査機損失がNASAにその火星探査計画の再構築を強いって、余計な予算を立てさせているとドレークは言っています。 また、NASAは木曜日に、2003年に1台でなく2台のローバーを送る計画を検討していると発表しました。 追加されたモービル探査機が、1台で行うミッションのほとんど2倍の予算にするかもしれません。 「私は、これが直接に影響するとは考えませんが、間接的に政治的な意思に働きかける可能性はあると思います。」と火星と冥王星ミッションの関係についてフリードマンは述べています。 |