マンハッタン島と同じくらい大きさで、鋼鉄の10兆倍以上の密度があり、超音速ジェットの100倍の速度で移動する物は何でしょうか?
それは、これまで観察された中で最も近い所にあり暴走する中性子星RX J185635-3754です。 その飛行経路が、1996年と1999年に撮られたハッブルの写真で明らかになりました。 中性子星は、崩壊した星の遺物が超濃密度に凝縮した完全に中性子から成る星です。 この星は、紀元前100万年の我々の先祖には見えたであろう星の爆発からからできた中性子星の中でも特別な1つだと、宇宙望遠鏡科学協会の天文学者は言っています。 南方の星座「南の冠座」の中にあり200光年離れているこの中性子星は、およそ300,000年後には170光年の安全距離を保って地球の引力でスイングされると天文学者は言っています。 1光年は光が1年かかって進む距離でおよそ6兆マイルです。 「実際この中性子星の科学的に重要な意義は、この星が孤立して存在している点にあります。この星が孤立した数少ない中性子星で最も近くて最も明るいが故に、その研究が容易で核天体物理学理論のすばらしい試験台になりえるのです。」とニューヨーク州立大学のフレデリックM.ウォルターは言っています。 地球から見ると、RX J185635-3754は5,400年ごとに月の直径と等しい距離を移動するように見えます。 みかけの動きでは遅く感じますが、実際には天空では最も高速で移動している天体だと天文学者は言っています。 この合成写真の取得先とNASAのキャプションの翻訳文 |