NASAがシャトルの搬出作業で初めてトラブルを起こした1日後の水曜日午前、スペースシャトル・アトランティス号はケネディ宇宙センターの発射台へゆっくりと動きだしました。
アトランティス号は巨大なクローラーに載せられて地鳴りを立てながら1mph未満の速度で移動を始め、水曜日午後には打ち上げ台へ到着するはずだとケネディ宇宙センターのスポークスマンのジョエル・ウェルズは言っています。 NASAのエンジニア達は、火曜日の朝に搬出を試みましたが、コンピュータのトラブルでその作業を中止せざるをえませんでした。 シャトルは予備のクローラーに載せ替えられました。専門技師が問題を起こした最初のクローラーを調査しています。 「クローラー2号が現在シャトルを移動させています。1号のコンピュータ・プロセッサーが不具合を起こして、ミッションチームが現在トラブルシューティングにあたっています。」とウェルズは言っています。 シャトルのクローラーは、大雑把に言えば、野球場のダイヤモンドと同じ表面積を持っており、ケネディ宇宙センターの発射台への搬送中は、総重量は1700万ポンドになります。 ミッション・マネージャーは、搬出作業の遅れが与えるシャトルの運行スケジュールへの影響を調べています。 アトランティス号とその5名の乗組員は、アメリカ製のデスティニー・セグメントをアルファに届けるために、現在1月19日以降に打ち上げられる予定です。 アトランティス号の最後の飛行は昨年9月でした。今回の飛行は、2001年の最初のシャトル・ミッションで進行中の宇宙ステーション建設飛行としては7回目となります。 1000億ドルの軌道上最先基地には、現在2人のロシアの飛行士と2人のアメリカの飛行士から成る最初の長期乗組員が搭乗しており、彼らの4ヶ月の滞在期間の半ばにいます。 |