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2月22日付け
CNN.comは

ミールの落下を心配する日本。


という見出しの記事を報じています。

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最悪の2つのシナリオ。

低軌道にある130トンのロシアの宇宙廃品は、もしアフリカ上空のどこかでエンジンが故障して燃焼が止まれば、日本の本州に雨のように降ってきます。

そして、それに対処する時間はありません。急降下する破片を意図された海洋の方へ逸らす方法もありません。

実際に起きる確立は最悪の場合で1000分の1です。

しかしこの値は、日本政府を心配させて独自の監視チームを発足させたり、報道機関がもしもの事態の報道を行って国民が騒ぎ立てるに十分な値でした。

「ミールの落下は本当に安全なのか?」日本の主要新聞である朝日新聞の一面の見出しでこう警告されました。同様な記事が他の新聞やTVネットワークでも報道されています。

{可能性は低いですが、国民がこれを認識して関心を持たなければならない事であるのは事実です。」と22才の大学生の山田シュンスケさんは言っています。

ミール宇宙ステーションは、オーストラリアとチリの間の南太平洋上に3月中頃に落下させられます。

ミールは3月13日ごろそこに落下する前に、シベリア、中国、朝鮮半島を通過後、日本の関西上空112マイルを通過します。

全てがうまくいけば、人が住んでいる領土上空を通過するのは日本が最後となります。

破片は小さいもので40ポンド最大で1,500のポンドほどの約1,500個に分解して、幅120マイル長さ3,600マイルの目標海域に落下するはずです。

しかし、予想外の大気状況など弾道予測の非常に小さな計算ミスでも、着水地点を大きく変えてしまう可能性があります。

「たとえ全てがうまくいったしても、破片が落下する30分前まではそれが何処にあるのか確認できません。」と日本宇宙科学協会の軌道力学の教授ヤスノリ・モトガワ氏は言っています。

ところで、モスクワが過去に行った宇宙廃品処理はうまく行っていません。

1978年にソビエトの防衛衛星はコントロールを失って落下し、カナダの北極地方に放射性塵をばらまきました。

1991年には、ミールの前任機のサリュート7がアンデス山脈に落下して、死傷者こそでませんでしたが、世界的な恐怖を巻き起こしました。

アメリカでさえも同様なトラブルを起こしています。

1979年にスカイラブが廃棄された時、それはオーストラリアの西の砂漠に墜落しました。けが人はいませんでした。

不安の背景には他の要素もあります。東京とモスクワの関係があまりよくないことです。

第二次世界大戦終結の平和条約署名時に北太平洋の小さな島々がソビエト軍で占領されたことに関する論争が両国政府に深い疑念の感情を残してきました。

専門家は、ミールが日本へ被害を及ぼす確立は小さいと強調しています。

しかし、1986年2月20日に打ち上げられた老朽化したミールは、1997年2月の火災、その4ヵ月後に起こった貨物船との致命的に近かった衝突事故などいくもの事故に苦しんできました。

それらは、最終弾道を非常に不安にさせる材料です。

モスクワがこの計画を発表してまもなく、ユーヘイ・コーノ外務大臣はロシア首脳部へミールの落下方法と場所に関する詳細情報を提供するように求めました。

東京はモスクワの回答を公式に受け入れましたが、安全を確信する為に独自にミールを監視する専門家チームを発足させました。

「全ての予防的な観測の手立てが取られています。」と日本の科学機関のノリコ・シオミツは言っています。


ミール宇宙ステーションのこれまでの記事



上記の訳文は記事の全容を伝えるものではありません。
誤訳の可能性もありますので、詳細は必ず下記のページで御確認ください。

http://www.cnn.com/2001/TECH/space/02/22/mir.fear.ap/index.html

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