NEARシューメーカー探査機は、少なくとも今月末まで小惑星上で生き残り続けるだろうとNASAは言っています。
着陸装置も持たない探査機が2月12日に初めて小惑星への着陸に成功しました。 宇宙局は2月14日にNEAR探査機からプラグを引き抜くはずでしたが、信じ難い着陸成功で10日間の執行猶予を与えていました。 そして今週、2億ドルの探査機は更に2月28日までの執行猶予を与えられました。 NASAは、NEARシューメーカー探査機に搭載された観測装置が長さ21マイル(34km)のエロスの組成のデータを収集できるようにミッションを延長していました。 NEARチームは、NASAの巨大な遠距離宇宙通信網のアンテナを使って少なくともあと2回データをダウンロードする機会を得たことになります。 「データをより多く蓄積すればする程、そのデータの不確実さを減らすことができます。データの僅かなビットから何かの手がかりを見つけた時、さらにデータを手に入れたらそれを決定することができるのです。」と、NASAの科学者のジェイコブTrombkaは言っています。 NEARの研究者達は、NEARシューメーカー探査機から送られてきたインゲンマメとかピーナッツに例えられる奇妙な形をしたエロスの160,000枚の写真や膨大なデータを処理して理解するのに数ヶ月か或いは数年かかるでしょう。 その燃料と資金を使い果たしたNEARシューメーカー探査機は、2月12日にエロスに強行着陸して降下中の写真を撮るように指令されました。どうにか着陸を成功させ地球との通信も繋がりました。 ミッションの科学者達は、探査機が降下で生き残る可能性は1パーセントだと考えていました。 最も近い距離から撮った写真は、僅か394フィート(120メートル)上空からのものでした。 月と小惑星の研究における先駆者である有名な天文学者ユージン・シューメーカーにちなんで命名されたNEARシューメーカー探査機は、5年間の旅程でおよそ20億マイル(32億km)を飛行しました。 |