ロシアのミール宇宙ステーションは、3月18日から20日ころに太平洋に墜ちそうですが、ロシア航空宇宙庁はそれで起こるかもしれない損害に対して保険をかけると当局は言っています。
何日も繰り返し延期されたミールの廃棄作業は、今月中旬に行うと約束されましたが、正確な日にちは発表されていません。 局のスポークスマンのセルゲイGorbunovは火曜日、宇宙当局は現在ミールを降下させるのに貴重な燃料を使いたくないので、軌道高度250キロメートルまで自然降下するのを待っていると述べました。 「我々は、軌道を下げるのに余分な燃料を費やしたくはない。」と彼は インターネットを使った記者会見で述べています。 彼は、宇宙当局はミールの軌道離脱を確実に行えるように可能な限りの燃料節約を願っていると言っています。 ミールが今週末に軌道高度250キロメートルまで降下した後、宇宙庁は一連の過程を踏んでミールにドッキングしているプログレス貨物船のエンジンを燃焼させ、130メートルトン(143トン)のステーションを南太平洋の無人区域に落下させる準備を行います。 これまでの予定ではミールの落下は3月13日とされていましたが、現在可能性が高いのは3月18日と3月20日の間だとGorbunovは言っています。 現在ミールは、軌道高度257キロメートル(154マイル)を自然降下しながら回っていますが、その降下速度は、地球の大気を膨張させて薄い高層大気とステーションとの摩擦を作る太陽の活動状況によって変わります。 ミールが低軌道で最後に通過する領土である日本は、特に心配しています。 「我々は、日本にいかなる損害も与えることはないと繰り返し伝えている。」とGorbunovは言っています。 しかしながら、ロシア当局の楽観的な態度とは裏腹に、ロシア宇宙庁はロシアの保険会社とミールの落下に関係する損害補償に対しての保険契約を交渉しているとGorbunovは言っています。 まもなく結ばれるはず保険契約の料金は2億ドルに上ると見積もられています。 |