国際宇宙ステーション・アルファに搭載されているコンピューターサーバーがダウンしてデータ通信ができなくなり、ステーションの新しいロボットアームとスペースシャトルのロボットアーム同士の歴史的な「握手」は少なくとも1日延期されました。
このようなデータ伝送系のダウンはステーションでは初めてのことで、原因はすぐには分からないとNASAは言っています。 「エンジニア達が、現在調査中です。」とNASAのスポークスマンのマリエAuldは言っています。 問題のサーバーは、ステーションに搭載されたメインコンピューターと ロボットアームにコマンドを送るために順番に使われる2台のラップトップコンピューターに接続されています。 ステーションのロボットアームは、3,000ポンドのパッキン・クレートをシャトル・エンデバー号のロボットアームに手渡すことになっていました。 この行程は、現在少なくとも木曜日まで延期されているとAuldは言っています。 このトラブルは、ステーションのコマンド・コンピューターからの全てのデータ伝送を中断させていますが、船内の個々のシステムは全て正常に動作しておりてミッション管制室はステーションにドッキングしているエンデヴァー号を経由して乗組員達と連絡をとっていると彼女は言っています。 「乗組員達は、元気です。」と、Auldは言っています。 コンピューターは全て動いていますが、サーバーがダウンしているのでメモリー・バンクにアクセスできません。 ジョンソン宇宙センターのスポークスマンは、エンジニア達は、過去にロードした情報から何がこの伝送遮断を起こしているのか判明しないかと調査を続けていると言っています。 もしこの問題がすぐに解決されなければ、NASAはミッションを1、2日延長させるかもしれません。 その場合は、土曜日に予定されている宇宙旅行者デニス・チトー氏のロシアのソユーズ宇宙船での出発は、延期されなければならないだろうとNASAのスポークスマンのダグ・ピーターソンはロイターに伝えています。 チトー氏は、宇宙ステーションへの旅行のためにロシアに約2000万ドルを支払っていると伝えられています。 現在のスケジュールでは、エンデバー号は、月曜日午後11時(日本時間)にケネディ宇宙センターに帰還することになっています。 関連記事 『ウィンドウズNT』のトラブルに悩む国際宇宙ステーション乗組員 |