ロシアの軍事筋は、ロシアの軍事衛星中継局で起こった火災により4つの軍事衛星との通信が途絶えたがまもなく完全に回復するだろうと言っています。
ロシア・スペース・フォースの司令官アナトリーPerminovは、軍当局は火災が沈静化した後は衛星からのデータを受信しているとインターファックス通信社に語っています。 木曜日午前に出火した火災は、ロシアの中央中継局で少なくとも16時間燃え盛りました。 「夜のうちに、我々はこれら4つの衛星からのデータ受信機能を復旧させました。これらの4つの衛星はまもなく通常運用に戻せます。」とインターファックスはPerminovの言葉を引用して伝えています。 彼は、これらの衛星は、モスクワから200km(120のマイル)南にあるKaluga地方にある中継局と接続するグループに属しており、現在通常の管制下にあって稼動準備はできていると言っています。 Perminovは、初期調査で出火の原因は電気回路のショートによることを確認していると言っています。彼は、テロによる破壊工作の可能性は除外視しています。 アメリカの専門家の中には、ロシアの老化した早期警戒衛星システムが故障して誤った警報を出し、モスクワに核ミサイルを発射させる可能性もあると指摘する人もいます。 インターファックスは、現場の軍事当局者が言ったこととして、Serpuhkovの町にある軍事施設の司令室は火災で完全に崩壊したと伝えています。 軍当局は、モスクワから消化装置を取り寄せた後の木曜日の夜には、衛星とのコンタクトを復旧させました。 ORT国営テレビは、火災は午前2時頃にほとんどが地下にある施設のビル3階から発生したと伝えています。しかし、警報は2時間以上経っても鳴りませんでした。 当局は、負傷者はおらず、秘密文書やコンピューター・プログラムや兵器は回収したと言っています。 軍のスポークスマンの一人は、4つの衛星以外にコンタクトを失った衛星はなくそれらは任務を遂行できる位置にあると言っています。 ロシアの軍部は、かつてソビエト連邦時代に莫大な資金で蓄えた多くの軍事設備を、その耐余年数をはるかに超えながら今も抱えています。 軍事専門家のアレキサンダー・ゴルツ氏は、ロシアが持っている100個から130個の軍事衛星のおよそ70パーセントは、その運用寿命が切れかかっているとロイターに述べています。 |