1998年3月18日付けの
ジョン・ホリーマンの The View from Space



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イラクはアメリカの高性能爆弾に直面

 先週の私のビッグ・ニュースは私がアメリカ中のいろいろな軍事基地を巡って説明
を得る事ができたということでした。イラクやバクダッドにおける大量爆撃作戦の装
い毎日緊迫してきています。来週、私がここで話す時までに爆撃が敢行されていても
不思議ではない情勢です。

 私の旅行における主な発見は、現在のアメリカが、以前の砂の嵐作戦の時よりも
ずっと正確にイラクの目標に爆弾を落とす事ができるような非常に周到な準備を行っ
ているということです。これができるようになった理由は、地球上位置観測システム
衛星(GPS)の発達に依ります。私はコロラドのGPS管制センターを訪れ、衛星
は軌道上に維持されているのかを見てきました。

 私は、一個一個の衛星について見ると、それらが一日間他の衛星よりも正確でない
位置にいる場合もある事を知りました。しかし、高性能爆弾やミサイルを、天候に関
係なくイラクの目標に命中させることを保証するのに十分な数の衛星が集団なってあ
るのです。弾薬を導くGPSは、飛行機から地上へ引くような目に見える明らかなラ
インには依存しません。何千もの爆弾の後部に取り付けられたGPS受信機は、湾岸
戦争の時には、「big and dumb」と呼ばれました。

 私は自分たちが投下する爆弾や発射するミサイルは疑いもなく目標に命中すると話
すパイロットと会見したことがあります。、出撃飛行となる結果はほとんどないで
しょう。私がバクダッドにいた時に驚かされた巡航ミサイルは、砂の嵐作戦の時に目
標までそれを誘導した内部地図が付加されたGPS誘導装置を付けて準備されていま
した。

 私の旅行でのもう一つの発見は、宇宙を使って、地上にいる人々に、イラクがミ
サイルを発射した事をより早く確かめさせることです。あの戦争の時は、スカッドミ
サイルが発射されたことをパトリオット迎撃ミサイルの指揮官に知らせるのに5分以
上かかっていました。通知所要時間は1秒でも短縮されなければなりません。私はど
こで発射されたかを探って、その情報を戦闘地域の陸軍司令官に送る事ができる受信
衛星を遠隔制御しているコロラドのシャイアン山脈にある合衆国宇宙指令コントロー
ル・センターを見てきました。

 衛星をうまく使った宇宙からのより良い気象予報もあります。私がコロラドから
帰った時に持っていた印象は、宇宙はこれまでよりもはるかに、アメリカの軍事管理
下に大きく進んでいるという事でした。

 宇宙司令室のチーフ司令官ハウエル・エスティス将軍は、軍備について私と長い間
会談して、宇宙の重要性について語りました。そのことはCNNと先で出るこのコラ
ムで聞く事ができるでしょう。

  「ジョン・ホリーマンのThe View from Space」は毎週水曜日に CNN Interactive のス
ペース面に掲載されます。
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 詳細は必ず下記のページで御確認下さい。

http://cnn.com/TECH/space/9802/18/holliman/index.html#iraq


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