宇宙ステーション・アルファに搭載された新しいロボットアームの不具合をNASAが調べる間、スペースシャトル・アトランティス号の打ち上げは延期されます。
このアームは、宇宙ステーションに新しいアメリカのエアロックを取り付ける次回のシャトル・ミッションの主目的遂行には欠かせないものです。 宇宙ステーション乗組員によりテストの際に、アームのエルボの近くの予備の電気ボックスが正しく動作しませんでした。 問題解決の為に、地上管制官によってソフトウェアのパッチがアップロードされましたが、うまくゆきませんでした。 「我々は、ステーションのアームのトラブルのため(シャトルの打ち上げを)7月初旬以降に延期することを決めました。」と、NASAのスポークスマンのブルース・バッキンガムが述べています。 バッキンガムは、NASAはアームの修理の選択肢を検討していると言っています。 その選択肢には、アルファの乗組員のウサチェフとボスによる6月8日の船外活動による修理も含まれています。 この夏のロシアのドッキング・モジュールの到着に備え、2人はズベズダ・モジュール内のドッキングメカニズムを動かす為にハッチを開いたままで、宇宙ステーション内部で作業を行うことになっています。 ミッション・マネージャーは、その日の作業リストにアームの修理を加えるかもしれません。 アトランティス号の打ち上げ延期は、NASAが次のミッションのディスカバリー号の打ち上げも延期することを意味します。 そのミッションは7月12日の予定で、新しい乗組員をアルファに送るものでしたが、8月以降に延期されることになります。 アトランティス号のミッションも、アームの修理を行うように変更されるかもしれません。 アトランティス号の打ち上げは、湿った耐熱タイル乾燥作業の為に、既に6月14日から6月20日まで延期されていました。 |