NASAは、2007年に打ち上げが可能か調査する為の10の火星探査ミッションの候補を選出したと述べました。
選出されたミッションには、地球へ火星のダストやガスの試料を持ち帰るもの、火星の深い峡谷でグライダーを飛ばすもの、惑星の大気や気象を分析したり地表のローバーと中継に使う小型衛星を配備するものなどがあります。 アメリカ航空宇宙局の要求に答えて全部で43の提案が提出されました。 選出された10の提案は、それぞれ最終選考の前に6ヵ月をかけてさらに研究され、勝ち残れば150,000ドルを受けることになります。 宇宙科学の準アドミニストレータのエド・ワイラーは、提出された提案からを、科学的なメリットと3億ドルの予算制限に見合うがどうかを基礎として最後の10の提案を選出しました。 「これらの10のミッションの提案は、火星探査の為の新しい革命的な優位性とツールのコンセプトを持っています。」とNASAの火星探査計画を率いるジム・ガービンは言っています。 選ばれた提案と提出者は以下の通りです。 1) 火星調査の為の資料採取 アリゾナ州立大学 ローリー・レシン 地球に持ち帰るダストとガス地質試料の採取 2) キティーホーク ネヴァダ-リーノー大学 ウェンディ・カルバン 3つのグライダーを使ってマリアナ渓谷の壁の調査 3) ユーレイ アメリカ地質調査 ジェフ・プレシア 地表ローバーを使って火星の地質や物質の年令を鑑定して情報を地球に送る 4) 火星大気観測衛星配備 トゥーソンアリゾナ大学 ロバートKursinski 火星の軌道に小型衛星ネットワークを配備して火星の大気とウェザーストリップを分析する 5) アルテミス カリフォルニア大学ロサンゼルス校 デイビッド・ページ 3台小型ランダーとマイクロ・ローバーを使って火星の極の水から有機物資を解析する 6) 火星環境観測 ジェット推進研究所 M.ヤンセン 軌道衛星を使って火星の大気中の水、ダスト、氷の働きを分析する 7) パスカル NASAエームズ・リサーチセンター ロブHaberle、。 火星表面に24の観測基地をおいて湿度、圧力、気温を2年間にわたって監視する 8) マーズ・スカウト・レーダー スミソニアン協会航空宇宙博物館 ブルース・キャンベル 特殊レーダーを装備した衛星を火星に配備して火星の表面と地下水路を調査する 9) ナーイアス ブラックホーク地質調査 ボブ・グリム 4つのランダーを配備し、低周波音響測深機を使って火星の地下水を調査する 10) クリオ・スカウト ジェット推進研究所フランクCarsey 高温水を噴射して火星の極冠地下数百フィートの土壌の組成を調べ、有機化合物を捜す |