水曜日に地球は、今年太陽から最も遠い位置を通過しました。しかし、北半球の夏の暑さは、減少するどころか激しくなっていると科学者達は言っています。
太陽系の他の全ての惑星と同様に、地球も太陽の楕円軌道を回っています。 北半球の夏に、我々の地球は、その軌道の太陽から最も遠い地点を通過します。また冬に、最も近い地点を通過します。 「我々は、1月に太陽に最も近い地点を通過しました。その地点は近日点と呼ばれています。そして、地球は7月に太陽から最も遠い地点を通過します。その地点は遠日点と呼ばれています。」とNASAの天文学者ジョージLeboは説明します。 遠日点の地球と太陽の距離は、9480万マイル(1億5260万キロメートル)です。近日点の地球と太陽の距離は、9170万マイル(1億4750万のキロメートル)です。 他の惑星と比較すると、地球の軌道は、ほとんど円形です。近日点と遠日点の差は、平均距離のわずか2パーセント未満です。 地球の地軸は軌道に対して23.5度傾いています。 「北半球が夏の間は、北極は太陽の方へ傾いています。そして北半球では日中の時間が長くなり太陽光はよりまっすぐな角度で照り付けます。それで、7月は非常に暑くなるのです。」とLeboは言っています。 気候研究者のロイ・スペンサーによると、全地球の平均値としては、遠日点の日光は近日点よりもおよそ7パーセント減少します。 しかし実際には、地球は、太陽から最遠の時により暑くなります。 地球の平均温度は、遠日点の時が近日点の時よりも4度F(2.3度C)高くなります 。 一体、何故でしょうか? 地球は、ある意味でアンバランスです。地球では陸と海が不規則に分布しています。 北半球は、より多くの陸があり、南半球ではより多くの海があります。 海は太陽に照らされるとき大量の熱を吸収できますが、陸は太陽に照らされると熱を吸収できずに急速に熱くなります。 地球の平均温度が7月に高くなるのは、太陽が北半球にある全ての陸をいっきに照らし、高温になるからです。 1月にはこの状況が逆になり、南半球にあるたくさんの海が太陽に向き多くの熱を吸収します。したがって、地球は近日点の時は、遠日点よりも涼しくなります。 「我々の地球は、1月に太陽に最も近づきますが、日光の多くは、海を通って拡散されるのです。」とスペンサーは言っています。 |