地下深くもぐって「クモの洞穴」に到達すると、そこには生命を育む物はほとんどありません。
太陽光線もなく水や栄養素もほとんど無いことが、世界で最も厳しい環境の1つを作り出しています。 科学者達は、この永遠の闇の中でも何とか微少生物を見つけ出しました。 クモ洞穴の隅々や岩肌の小さい割れ目を詳細に調べて、彼らは生命に関する疑問に答えようとしているのです。 はたして火星には生命が存在するのでしょうか? NASAの惑星科学者達は、この発見を検討したがっています。 「この作業は火星にとって非常に重要です。何故なら 我々は、火星の表面は鋲釘ほどに死の世界なので、生命が存在するとすれば、それは地下に住んでいるはずです。」と、カリフルニア州モフェット・フィールドにあるNASAのエームズ研究センターの惑星科学者クリス・マッケイは語りました。 深い沈黙そして闇 カールスバッド洞穴国立公園にある「クモ洞穴」は、まるで別の惑星のように思えます。 滴下鍾乳石が、巨大な触手のように伸び下がり、洞穴の天井から突き出しています。 そして、洞穴の底には巨大な月クレーターのようなくぼみが大口をあけて散らばっています。そこは、闇と同じように深い静けさです。 この洞穴は、かつてその入口に生息したていた数千匹のメクラグモからその名前が付けられました。 この洞穴は、有機栄養素が低い生態系のままで隔離されています。 しかし、クモ洞穴の壁で見つけ出された微生物は 、 太陽光線がなくても生き残って、鉄やマンガンや硫黄のような基礎的な元素で成育することができます。 科学者達は、生命は、クモ洞穴のバクテリアが生き残るのと同様に、火星のような惑星でも地下の化学成分を摂食して、命を保てるかもしれないと考えているとニューメキシコ大学で4年間この洞穴を調べている研究員のペネロペ・ボストンは言いました。 肘とひざにパッドを付け、スポットライト付きの固い帽子をかぶって、科学者達は、1マイル(1.6キロメートル)の曲がりくねった小道や深い峡谷のゴツゴツした地形を、クモ洞穴の調査場所に向かって歩きます。それはまだやさしい箇所です。 「もう一度生まれるようだ。」と地質学の学生ジャスティンPearceはからかいます。 初めに腹這いで進んで行くと、洞穴は各方向に4マイル(6.5キロメートル)も伸びる複雑な通路の網が開けます。 トレール・マークが探検者達が迷路に当惑して内部で迷うのを防ぎます。 微細有機体の捜索は、知的生命の捜索をアピールする事ではありませんが、NASAのマッケイは、それは本当に重要な事だと言っています。 「我々自身の惑星地球で考えるならば、その歴史の半分は、微少生物で占められていたのです。それは複雑な生命に進化する為の最初のステップなのです。」と、マッケイは言います。 ----------------------------------------------------------------- 詳細は必ず下記のページで御確認ください。 http://www.cnn.com/TECH/space/9902/12/mars.cave/index.html |