ヒューズ宇宙通信社は、日本のテレビ衛星の打ち上げを、現在すでに軌道に上がっている3つの衛星で起こっている同様なトラブルの技術的調査が終るまで延期すると伝えました。
ヒューズ製のJCSAT6号機はロッキード・マーチン社のアトラス2ASロケットに搭載されて7月29日にフロリダのケープカナベラル・エアー・ステーションから打ち上げられる予定でした。 ヒューズ社は世界で最も一般的な商用通信衛星である自社の HS-601シリーズの衛星を最近悩ましている制御システムの連続トラブルの予防措置を行う為に延期を要求しました。JCSATは HS-601シリーズの衛星です。 5月19日にギャラクシー4号に搭載された主衛星制御プロッセサーの故障から始まった最近のこのトラブルは、衛星を制御不能にしてスピンに陥らせ大規模なページャー・サービスを機能停止させてしまいました。 このプロセッサーは衛星の姿勢制御ロケットをコントロールして発電太陽電池パネルを(太陽の方へ)向ける役割するので、衛星にとって重要な物です。 6月13日にギャラクシー4号衛星に搭載された主プロッセサーがシャットダウンし、制御システムはバックアップ装置に切り替えられました。 7月4日にディレクトTVのDBS-1号中継衛星がバックアップ・プロセッサーを使い始めたのも同様な事故が起こった為でした。 調査では、エンジニア達はプロセッサーを故障させる原因を正確に突き止めようと努力しています。 「私達は、自分たちが軌道上にある我々の衛星に影響を及ぼしている問題の本質を完全に理解したという事を確かめたいし、何がこの変則的な事を起こしているのかを突き止め、地上に残っている衛星をこのようなトラブルの再発防止の為に完全なチェックができるまでは打ち上げは行わない。」とヒューズ宇宙通信社の社長ドナルド・クロマー氏は語りました。 当局者は、ティチュスビルのアストロテックの施設で最終飛行準備が進んでいるJCSAT6号衛星は、新しい打ち上げの日時が決まるまで燃料の積み込みは行わないと語りました。 「我々は現在ヒューズ社からの言葉を待っているところだ。」と国際ランチ・サービスのスポークスマン、ジュリー・アンドリュースは伝えています。 JCSAT6号衛星は東京の日本サテライト・システム(株)によって運営される事になっています。それは地上22.300マイルの高度から日本向けの通信と放送のサービスの為に使用される事になっています。 |