国で最も損害が出る宇宙ロケットの打ち上げ事故は、ほとんどの家庭にも関係のある瞬間的な停電によって引き起こされました。
しかし、調査官達はまだ、何がタイタン4A型ロケットの誘導システムに電気を供給しているバッテリーを故障させて、8月12日の飛行中の爆発をおこして発射台や国防総省の最高機密スパイ衛星を破壊したのか、確信できていません。 「今、我々が自分たちに答えなければならない問題は「何故おこったのか?」という事だ。」と空軍の事故調査委員会の主任である空軍少佐ロバート・ヒンソンは水曜日に語りました。 事故の背景を秘めている回収されたロケットの残骸でいっぱいの格納庫で、ヒンソンは10億ドルの最後の瞬間を概説しました。 ケープ・カナベラル空軍基地からタイタン・ロケットが飛び立って、39.4 秒後に誘導システムのバッテリーからの電流が、信じられない事に一瞬途切れました。 一瞬の後バッテリーの電力は回復し、タイタン4A型ロケットの誘導制御コンピューターは、ロケットへ右下へ頭下げするような指令を出しました。 この時点で、ロケットは、時速675マイル、高度1万7千フィートでケープ・カナベラルの沖合およそ0.8マイルを飛行していました。 ロケットのの激しい頭下げの動きが、不運にも飛行に入って41.3秒に、自動破壊システムを起動させてロケットを爆破しました。 破壊システムは、左側の個体ロケット・ブースター、中心のタイタン・ロケット、右側のブースター、そして上層の液体燃料の順番で爆破しました。 4秒後に射場安全担当官が、沿岸の住民を脅かさない事を確かにする為に爆破中のロケットに破壊新号を送りました。 事故機からの全ての残骸は、打ち上げの午前7時30分(EDT)に先立ち、全ての船舶の航行を規制していた大西洋の安全海域に落下しました。 一時的な電力断が、ロケットの頭脳である誘導コンピューターを、水平線に対する姿勢の感覚を失わせたようだ。続いて、この事がコンピューターにロケットの激しい頭下げの指令を出させた。とヒンソンは語りました。 3億4400万ドル・ロケットは、7億ドルから10億ドルと見積もられた国家諜報局偵察衛星を運んでいました。アメリカ宇宙計画の歴史上では、1986のシャトル・チャレンジャーの事故だけが、何よりも犠牲が大きいとされていました。 ケープカナヴェラルでの連続打ち上げ事故は初めての事で、どちらも誘導システムの欠陥に原因があるとされています。 ボーイング・デルタ3型ロケットは、その処女飛行である、2億2500万ドル商用衛星の軌道投入ミッションで、8月26日に吹き飛びました。会社の調査官は、事故はロケットの誘導システムのソフトウェアの不調によって引き起こされたと考えていま す。 2つの事故に関連性はありそうにありません。タイタン4A型とデルタ3型ロケットは、別の会社によって製造された誘導システムを使用しています。 タイタンの調査では、アメリカ海軍の引き揚げ作業班が、ロケットの誘導システムを見つけて回収しようとします、しかし、この仕事は簡単な作業でありません。それは、現在沖合の18平方マイルの海域の海底のどこかに沈んでいるのです。 「それは、干し草の山の中で針を見つけるようなものです」と、ヒンソンが語りました。 一方、調査官達は、11月以内に事故の根本の原因を決定することを望んでおり、彼らは、回収された残骸を調べて飛行データをチェックし、事故を再現する試みとして、コンピュータ・シュミレーションを走らせるつもりです。と、ヒンソンは語りました。 「それは、使い果たされているプロセスですが、我々があらゆる手段を使い尽くし、これがどのように何故起こったのかと熟慮しているプロセスなのです。」 と、ヒンソンは述べています。 タイタンの製造業者であるロッキード・マーティン社は、現在、ケープカナヴェラルから12月18日と1月27日に予定された打ち上げの準備を進めています。機密扱いされないこれらのミッションには、改良されたタイタン4B型ロケットを使います。 「やるべき仕事は、たくさんあります。でも、あなたがたは、スケジュールが我々の最優先事項ではなく、ミッション成功が我々の最優先事項であると確信できるはずです。そして、我々はミッションが成功する信頼できる分析を完了するまで、これ以上のロケットを飛ばしません。」とタイタンとアトラスの打ち上げを運営する会社の社長フォリスト・マッカートニーは語りました。 |