カッシーニ探査機は火曜日の夜、日本時間8月18日12時28分に地球に接近する非常に正確な航路をたどるミッションを成功させて、地球人に別れを告げて土星へ向かいました。
このフライバイは、カッシーニを秒速5.5キロメートル(時速12,000マイル)増速させて、10億キロメートル(およそ10億マイル)以上離れたリング惑星へ送りました。 NASAのジェット推進研究所のエンジニア達は、この探査機がおよそ1,171キロメートル(727マイル)の高度で最接近地点の南太平洋上、南緯23.5度、西経128.5度を通過した事を確認しました。 カッシーニは、ピトケルン島かイースター島などその海域の小島から見えたかもしれません。 この探査機は素晴らしい状態で、土星まで7年間の航海を続けています。 内惑星の中の巡航を完了したカッシーニは、これから冷たく暗い外惑星の領域へ進んで行きます。 この探査機は、2000年12月30日に木星のそばを通過します。 この巨大惑星の重力がカッシーニの飛行経路を曲げて、2004年7月1日から土星の軌道を回るコースへ投入します。 カッシーニのミッションは、4年間にわたって土星やその月や精巧なリング、その磁場や放射環境を調査することです。 カッシーニはまた、サターンの月タイタンの地表にパラシュートで降りるヨーロッパ宇宙機構のホイヘンス探査機を運んでいます。 タイタンは、その大気や地表に有機分子が存在し、大気のほとんどは窒素であることなど地球に似ている特色を持つ点で特に興味がある月です。 地表にはエタンやメタンの湖あるいは海が存在するかもしれません。 カッシーニ/ホイヘンス計画は、NASAとヨーロッパ宇宙機構とイタリア宇宙庁の連帯活動です。 NASAが製造したカッシーニ・オービターと、ヨーロッパ宇宙機構(ESA)が提供ホイヘンス探査機は、1997年10月15日にフロリダ州ケープカナヴェラルから単一パッケージで連れ添って打ち上げられました。 カッシーニのパラボラ形の高利得アンテナは、イタリア宇宙庁によってこのミッションの為に用意されました。 土星でホイヘンス探査機は、カッシーニから分離して2004年11月30日にタイタンの地表にパラシュートで降下します。 カッシーニの12の科学観測機器のうち9つがオンにされ、地球と月のシステムを観測をしました。 この地球フライバイで得た科学及び工学データがカッシーニから送信され、これから数日をかけてNASAの深淵宇宙通信網の受信局が受信します。 このミッションは、カリフォルニア州パサデナにあるNASAのジェット推進研究所JPLによって管理されています。 JPLはカリフォルニア工科大学の部局です。 このカッシーニ・ミッションについてのより多くの情報は、 http://www.jpl.nasa.gov/cassini で入手できます。 |