月曜日、ミールの最後の専従乗組員のメンバーは、彼らが無人で残してきたロシアの宇宙ステーションは、今やコントロールを失ってスピンに陥るかもしれないと警告しました。
「我々の体調は良好ですが、ステーションを無人で残してきたことで悲しい気分です。」と、土曜日に無事に地球に帰還した乗組員の指揮官ビクトルAfanasyevが述べました。 資金難のロシア政府はこれ以上13歳になるミールの運営費用を支払えないとして、乗組員の交代はありませんでした。 しかし、宇宙庁はミールを今の乗組員と一緒に降ろすことはせず、ステーションの飛行を維持する個人投資家が見つかることに期待をかけて、地球軌道に残しておくことに決めました。 政府は来年2月か3月にステーションを安全に処分する為の最終ミッションに費用を費やさなければなりませんが、資金が見つかる信用性はほとんどありません。 クリーンアップ乗組員は、ステーションの軌道を次第に下げながらおよそ1ヵ月間そこにに滞在します。 彼らが離れた直後に地上管制管達は140トンのステーションを大気圏に落として燃焼させ、燃え残りは誘導されながら太平洋に落下します。 しかし、事故によって病んでいるこのステーションが、最終乗組員がドッキングするまで良好な状態を保つという保証はありません。 ミールの他に類を見ない程優れた耐久性は、実際には乗組員が故障を絶えまなく修理してきたからでした。 モスクワ郊外の宇宙飛行士訓練センター・スターシティーで行なわれた月曜日の記者会見で、Afanasyevはいくらかの潜在的危険性があることを示唆しました。 「重要なキャビンの気圧が無くなるかもしれない。」と彼は言っています。 それは、クリーンアップ乗組員を住めなくする可能性があります。 「また一部はミッション管制室の人為的過失によって燃料を失ったり姿勢制御を失ったりする恐れが常に残ります。それは管制官達が予定通りにステーションを降下させられない事を意味しています。」と、彼は言っています。 アメリカ航空宇宙局NASAは、長い間ロシアにその不十分な財源を新しい国際宇宙ステーションに集中させるように勧めてきました。国際宇宙ステーションはモスクワが重要なセグメントを納入できなかったのでその建設が遅れています。 しかしロシア宇宙庁や宇宙飛行士達は、かつて輝いた宇宙計画の国家の最後のシンボルであるミールを手放すことに気が進みませんでした。 |