宇宙に2ヶ月もいない間に、 NASAのチャンドラX線望遠鏡は蟹星雲で存続するすばらしい星の爆発の衝撃的な画像を得ました。そしてこれまで決して見たことのない物、星雲の中心を囲んで輝くリングを明らかにしました。
ハッブル宇宙望遠鏡からの観測と組み合わせるとこの画像は、脈打つ中性子星、宇宙の「発電機」が爆発後1000年も輝き続ける星雲にどのようにエネルギーを与えているのかという謎を解く重要な手がかりを与えます。 「内側のリングがユニークです。」と、アリゾナ州立大学のジェフ・ヘスター教授は言っています。 「それは、これま決して見ることはできませんでした。それはパルサーから出るエネルギーをどのように星雲が得るのか、我々に多くのことを教えるはずです。」 「つまりこれは、発電所と電球を結ぶ送電線を発見したようなことなのです。」 コロンビア大学のMal Ruderman教授も同意しています。 「チャンドラのX線画像は、エネルギーがどこにあるのかを探す最高のトレーサーです。このような画像を使えば、我々は何が続いているのか直接に調査分析することができます。」 「この蟹座パルサーは、粒子を光の速度にまで加速して星間空間に信じられない速度で放出しています。」 この画像には、傾いたリングつまり中心の星から外側に1光年以上の距離を投げ飛ばされている高エネルギー粒子の波が写っています。また高エネルギーの粒子のジェットは、中性子星から螺旋に対して垂直方向に吹き飛ばされているのがわかります。 チャンドラの例外的な分解能を使えば、このジェットは中性子星からの全ての方向を追うことができ、リングの模様もはっきりと浮き出てきます。 この画像は、チャンドラの高性能CCDイメージング・スペクトロメーターと高エネルギー送信格子で作られました。 画像はここで入手できます。 |