8月から無人状態のミール宇宙ステーションは、宇宙へ空気が漏れて徐々に地球の方へ降下しているが、ステーションが落下したり住めなくなるような問題はないと今日ニュース機関が伝えました。
空気漏れが増大しない限りこのステーションは、最終乗組員がステーションに戻る2000年の3月か4月まで生命維持能力を持続するだろうと、フライト管制官ビクトルBlagovは言っています。 インターファックス通信社によるとBlagovは、「乗組員がミールに搭乗さえすれば、彼らは破れ目をふさいで、酸素供給量を増やすことで船内気圧を調整することができる。」と言っています。 しかし、もし船内気圧が下がり過ぎれば最終乗組員はステーションの中に入れないだろうと彼は言っています。 船内気圧は遠隔制御では調整することができません。 当局は最終乗組員は1ヵ月間ステーションに滞在してその軌道を徐々に降下させると言っていました。 彼らが出発した後、地上管制官はロケットを点火して140トンのステーションを地球の大気圏へ落としそこで燃え尽きさせ残りを太平洋へ落下させます。 しかし管制官は、ミールはすでに1日に200ヤードづつ高度が下がっていると言っています。 Blagovは、管制官は必要があればミールにドッキングしているプログレス補給船のブースターを点火して高度を上昇させられるので、この事は問題ではないと言っています。 宇宙庁は、ミールの年間維持費2億5000万ドルを支払う民間スポンサーを見つけることを期待して、その終末を来年まで延期しました。 この資金は見つけられそうもなく、政府もこれ以上の出資は行ないません。 国家のパイオニア的役目を果たす13歳のミールなしでは、ロシアは自国だけで行なう大きな宇宙プロジェクトはなくなります。 |