ロータリーロケット社のロトンATV(大気中試験ロケット)である進入着陸実証機は、外皮膨張試験飛行プログラムにおいて初の前進飛行を行ないました。それは1999年10月12日火曜日午前7時23分PDTにMojave空港の滑走路に沿って4,300のフィートを飛行しました。
ATVは先の1999年10月6日に飛行のために公開されてましたが、その時は 悪天候の為に飛行はキャンセルされていました。今回はMojave空港の天候は快晴無風で完璧なコンディションでした。 高さ65フィート直径22フィートの円錐形ロケットは、海軍指揮管でロトンのチーフエンジニアであるMarti Sarigul-Klijn博士と海軍指揮管でロトンの試験飛行ディレクターであるブライアンBinnieから成る二人の乗組員によて操縦されました。両乗組員は高い資格を有してテストパイロットとしての経験があります。 ロトンATVにとって外皮膨張試験飛行プログラムとしては2度目で総合的には3度目の今回の飛行は、Mojaveの滑走路30-12に沿って南側から北側へ低空前進飛行するものでした。 今回の飛行は、この宇宙ロケットを帰還させ空港へ着陸操縦するのに必要な前方への正確な飛行方式と同じ完全な操縦の下で色々な速度でのロトンATVの飛行能力を実証することでした。 専門的には、この試験は前進飛行でのATVの縦方向の安定性と操縦性特性を調べることでした。 試験の間、ATVはMojave滑走路上空で最高高度75フィート最大対地速度時速53マイルに達し総飛行距離は滑走路に沿って4,300のフィートでした。その全ての値は、この飛行のために予定されたパラメーターの範囲内でした。 飛行経路に沿っていた観測者達は、「ATVは、急行列車のように大きな音を立てて通り過ぎ、本当にものすごい体験でした。」と言っています。 試験飛行に必要な全て条件は優れており、非常に良好な飛行データが得られました。 移動飛行の後パイロットは余った燃料を使って着地前にホバリングを行ない、正確なソフト着陸ができるATVの能力を再度実証しました。 ロータースターとからローター・ストップまでの総試験時間は、9分45秒でした。総飛行時間3分47秒の内の1分50秒が前進飛行の時間でした。ATVの累積飛行時間は現在6分27秒です。 画像1 画像2 画像3 画像4 画像5 画像6 |