11月18日付け
FLORIDA TODAY Space Online's Space Today

しし座流星群のピーク時に中東で1時間に2,200個を数える。


という見出しの記事を報じています。

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33年経った今朝、流星嵐を伴って現れたしし座流星群は、最も活発な天の花火大会のような光景となりました。

航空機に乗った天文学者達は、雲や都会のスモッグの上にあるベスト・コンディションの場所で、2機のジェット機に搭載された観測装置郡を使って流れ星を解析しました。

初期的な概算は、ほとんど楽観的予測どおりとなり、午前4時08分(水曜日午後9時08分 EST)にイスラエル上空で1時間あたり2,200個を計測しました。

この流星雨は珍しい出来事ですが、見られた流星の数は北アメリカで1時間当たり実に144,000個という流星が大空に氾濫した1966年のしし座流ハリケーンで数えられた数のほんの断片でした。

100万ドルのNASAと空軍の共同ミッション航空機に乗った60人の研究者達は、しし座流星の砲火が激しくなると叫び声を上げ抱き合いました。航空機は北アフリカとキプロスの間の領空を円形ルートでゆっくりと周回飛行しました。

個々の流星は直ちに5〜6本の白い縞に増えて秒速40マイルで水平線上を駆け抜けました。

「こちらは雲量9ではありません。その上にいます。」とカリフォルニア流星学会のジェーン・ヒューストンがからかいました。

いわゆる「流れ星」と呼ばれる流星は、彗星の通過の際にばら撒かれた小さな粒子から発生します。

しし座流星群の場合は、33年周期で太陽の軌道を回るテンペル-タットル彗星から放出された塵によるものです。地球は毎年11月18日にこの宇宙のくずの中をかきわけて進みます。

昨年のしし座流星群のピークは1時間に250個でした。

「私は、ビデオでさえも以前にこのいような光景を見たことはありません。」とこのミッションの科学主任であるSETI研究所とNASAエームズ研究センターのピーター・ジェニンスキーは大喜びしています。

ジェニンスキーと他の研究員が最終的に今年この流星嵐を体験したことは幸運でした。

地球軌道のずれや木星の強力な重力タグがこの彗星のコースをこれから33年周期のうちの1年か2年少し外すでしょう。

その結果、天文学者達は、霧雨或いは天空の花火大会のようになって千年期の終了を祝ったしし座流星群は収束していき、来世紀末までこのような爆発は起こらないかもしれないと見ています。

NASAと空軍は、2機の改装したジェット機を使って今回の科学ミッションを行ないました。

両機は、ミッションを終えた夜明けに北大西洋の中のアゾーレス島のLajes空軍基地に着陸しました。

軍は流星に熱心な関心を持っています。何故ならそれらは軌道を回っている600機の通信衛星や諜報衛星に被害を与える可能性があるからです。

突進してくる1粒のエンドウ豆大の粒子が衛星を直撃してノックアウトする確率は低いものです。しかし粒子の雲になると損害を与える可能性があります。

空軍スポークスマンは、今日これまでのところしし座流星群による損害の報告は受けていないと言っています。

ほとんどの政府や民間衛星の所有会社は安全予防措置を取っていました。NASAもハッブル宇宙望遠鏡や軌道観測機をシャットダウンしていました。

ジェット機に搭乗した天文学者達は、粒子の動きや物理学的性質を知る為に色々な観測機器を使ってしし座流星群を観測しました。

観測者は、航空機の小さな船窓を通して見るというよりもむしろ、ビデオ・カメラを夜空の一部をスキャンするように操作してモニター上でこの流星雨を観測しました。


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上記の訳文は記事の全容を伝えるものではありません。
誤訳の可能性もありますので、詳細は必ず下記のページで御確認ください。

http://www.flatoday.com/space/today/111899c.htm

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