NASAのカッシーニ探査機は、とくに問題もなく小惑星帯を通過して、2004年の土星との接近遭遇をめざしています。
火星と木星の軌道の間の領域には、たくさんの岩だらけの破片が存在します。しかし、この33億ドルのミッションに問題が起こると心配していた人はいませんでしたと、NASAジェット推進研究所のカッシーニ・プロジェクトマネージャのボブ・ミッチェルは言っています。 「私は、ここを通り抜けられて大変うれしいですが、これはかなり当たり前の事なのです。たしかにこの地帯には多くの物質が存在します。しかし、そこには空間も莫大に存在します。」と彼が金曜日に述べました。 小惑星帯を通過した探査機は、パイオニア10が1972年に最初に行って以来まだ7個です。 それ以前には科学者達は、ずいぶん昔に惑星が衝突してできたと思われているこの破片帯を通り抜けられるかどうか確信できていませんでした。 1997年に打ち上げられたカッシーニ探査機は、12月中頃この領域に入り、水曜日にこの領域を抜けました。 小惑星帯を飛行する間に、この探査機のカメラが、小惑星2685Masurskyやそれが以前に考えられているのと違った組成を持っているかもしれない事を示唆する形跡を撮影したと、科学者達は言っています。 カッシーニ探査機は、12月30日の木星とのフライバイを行って、2004年7月1日にその主要ミッションである土星に到着します。 数か月してそれは土星の月タイタンに着陸するヨーロッパ宇宙機構のホイヘンス・プルーブを放出します。 カッシーニは、現在地球からのおよそ3億9100万マイルの位置にいて、打ち上げられてから13億6000万マイルを飛行してきました。 その飛行経路は、木星や土星の方へそれを押し出す為に金星と地球の重力を使っています。 カッシーニ関連記事集 カッシーニのホームページ |