西ヨーロッパの衛星打ち上げ会社アリアンスペース社は、技術的問題によって延期されていた飛行を9月14日に再開すると発表しました。
この会社は、ロケットのスラスターの地上試験で不具合が判明した為に、7月25日に予定されていた商用飛行を延期していました。 アリアンスペース社は、この問題の原因が特定され、新しい打ち上げスケジュールが設定できたと金曜日午後に声明で述べています。 9月14日の飛行は、ルクセンブルクに本社を置くSES衛星運航業者のアストラ2B衛星と、ジェネラルエレクトリックの衛星サービス社「GEアメリカン」のGE-7衛星を打ち上げる予定です。 アリアンスペース社のロケットは、南アメリカの北東方沿岸の仏領ギアナにあるKourouから打ち上げられます。 アリアン5型ロケットは、1980年代後期の開発から波瀾に満ちた過去を持ちました。 1996年の初試験飛行では、打ち上げ37秒後に爆発して5億ドルの衛星を破壊ました。最初の商用飛行は昨年末に行われたばかりです。 9月のミッションでは、6回のの打ち上げがあります。 この会社は、8月17日に旧型のアリアン4型ロケットを使った飛行も計画しています。 ------------------------------- My Home Gallery 注釈 アリアン5型ロケットは今年9月下旬にフランス領ギアナから日本のB-Sat2A衛星を積んで打ち上げられることになっています。 B-Sat2A衛星は今年12月から始まるBSデジタル放送の本放送に使われる衛星です。 現在送信されているBSデジタル放送の試験電波は、BS-3a/bの補完衛星 BS-3nからのものです。 |