アトランティス号の仲間の宇宙飛行士が宇宙で作業を行っている一方で、次のスペースシャトル・ミッションの飛行士達は、KSCの打ち上げ台39B近くで笑ったり親指を立てながら人員運搬装甲車を運転しました。
しかし、ディスカバリー号の乗組員メンバーが次にこの車を運転するときは、もっとはるかにシリアスな状況下のときです。それは彼らが10月5日予定された打ち上げ日にディスカバリー号からの避難を余儀なくされたことを意味します。 もし打ち上げ台のシャトルから避難を余儀なくされ場合、スライドワイヤーのバスケットに乗って打ち上げ台から地上に降りた飛行士達には2つの選択があります。 1つはすぐ近くのバンカーにあるシェルターに逃げ込むこと、もう1つは 彼らを安全に空輸できるヘリパッドまでの1マイルを軍用人員運搬自動車を運転して移動することです。 先週の運転訓練では彼らは陽気でしたが、ディスカバリー号の乗組員としてはシャトルの打ち上げには常に危険が存在することは認識しています。 それが、これまでシャトルが地球を出発する前に念入りな訓練を積む理由です。 スペース乗組員は、ヒューストンのNASAジョンソン宇宙センターでほとんどの訓練を行いますが、KSCでは水曜日に行った装甲人員運搬車の運転など射場での緊急処置の訓練を行います。 NASA当局によると、NASAの歴史上この軍用人員運搬自動車を緊急事態として使ったことはありません。 NASAは、1960年代アポロ計画時に軍から借用した4台の装甲車を持っています。 全ての乗組員が飛行の前に少なくとも一回はこの車を運転します。 水曜日に、7人のディスカバリー号の宇宙飛行士達はヘリパッドまでの道路を運転しました。 幾人かは、コースを逸れたけども大方うまく運転したと、スペース・ゲートウェイ・サポートの仕事をしている訓練隊長のジョージHoggardは言っています。 この黄色のキャリヤーは、50mph出せますが宇宙飛行士達は30mphほどで運転しました。 今回がHoggardによる112回目の訓練になりますが、過去には訓練飛行士が10トンの装甲車を近くの池に突っ込ませるなどのハプニングもありました。 「誰が負傷するか分からないので、全員が運転の仕方を知っておく必要があるのです。」とKSCとケープカナヴェラル空軍基地の消防隊のレスキュー・チームのティム・ムーアは言っています。 |