先月スペースシャトル・ディスカバリー号の打ち上げを遅らせ工具は、ロケット組立てビルで落ちたものだったと報告書はまとめています。
金曜日に出された最終報告書は、シャトルの燃料タンクのパーツ上で足場を組む為に使われるこの工具は誤って装着されていたと述べています。 この足場は、シャトルが組立てビルを出て打ち上げ台へ移動される9月8日に撤去されました。その時にこの長さ4インチの金属工具が73フィート下のシャトルとタンクの接合部近くの燃料パイプの上に落下しました。 シャトルは打ち上げ台までゆっくりと移動したので、この工具は10月10日の点検まで落ちずにそのままになっていました。 工具が打ち上げの際に落下してシャトルを傷つけることを恐れ、NASAはディスカバリー号の打ち上げを1日遅らせて工具を取り去りました。 この調査結果は、シャトルの打ち上げを準備するロッキード・マーティン社とボーイング社間のユナイティッド・スペース・アライアンスによって導かれたものです。 「これは、ピット・ピンと同じくらい小さなものまでのメンテナンスに携わっている全チームへのメッセージです。我々は、安全を最優先事項にしなけばなりません。」とユナイティッド・スペース・アライアンスのスポークスマンのジャック・キングは言っています。 報告書で調査チームは、工具のようなあってはならない物を見つける点検規格をもっと強化する必要があると勧告しています。 シャトルがロケット組立てビルから打ち上げ台へ移動される前に点検チームが異物が残っていないか上から下まで注意深く調べなければなりません。 もう一つの勧告は、全ての工具が適切に使われているか確認することです。このような工具は、ケネディ宇宙センターには何千とあります。打ち上げ台で所属不明の工具が見つかってからおよそ200個の工具が修理されています。 これらの特別な予防措置の為には、2〜3時間余分な作業がかかるかもしれませんが、NASA当局はこれからのどの打ち上げも遅れることを望みはしないでしょう。 燃料パイプの上に落ちた工具の写真 |