国際宇宙ステーション・アルファへのシャトル・アトランティス号の打ち上げは、2月6日以降へ延期されました。
火曜日午前9時(日本時間)NASAの上級管理官は、打ち上げ後まもなくシャトルから固体ロケットブースターを切り離す装置の電線に疑問があるとしてこの決定を行いました。 作業員達は、12月にブースター内で実施された擬似試験にパスしなかった付属電線を発見したと思っています。 「我々は、回避できる危険を犯すことには足を洗っています。」と、KSCのスポークスマンのジョージ・ディラーは言っています。 アトランティス号はは、アメリカのデスティニー実験室モジュールを建設中の宇宙基地へ運んで金曜日の午後3時11分(日本時間)に打ち上げられる予定でした。 シャトルは、すでに打ち上げ台39Aに置かれています。 作業員達がブースターに簡単にアクセスできるように、NASAは金曜日にシャトルをロケット組立てビルVABへ引き戻します。 必要があれば、エンジニア達はブースターをオービターから外すこともあり得ます。 NASAの仮スケジュールでは、土曜日から月曜日にかけてブースターのケーブル試験が行われることになっています。 もしこの問題が簡単に解決すれば、アトランティス号は1月25日に打ち上げ台に戻れます。 このケーブルの問題は、昨年11月30日のシャトル・エンデバー号の打ち上げの際に持ち上がりました。 ブースターをシャトルから切り離す爆薬の発火装置がケーブル不良の為に点火しなかったのです。 しかし、バックアップ装置が同時に作動したので、2本のブースターは問題なくオービターから分離しました。 この事が、NASAにVABにしまってある全ブースターのケーブル擬似試験を再実施することを促しました。 この特別点検は、アトランティス号の打ち上げ台移動を12月中頃から1月初めにまで遅らせました。 その点検の際に、作業員達が1本のすり減ったカバーを持つケーブルとくねくね動かしたり電流を流す試験に通らなかった1本のケーブルを発見しました。 |