これは、日本の宇宙計画の最重要項目です。
エンジニア達は何十年もその開発に努力し、政府も国の将来の宇宙計画の成功に向けて期待をつのらせてきました。 しかし、かつては世界で最も有望視されていたH2-Aロケットの打ち上げの成功は決して楽観できません。 日本の宇宙開発事業団は土曜日にH2-Aを打ち上げる予定でしたが、機械的障害の為に打ち上げは延期されました。 このロケットは、4トンの衛星を軌道投入できるように設計されています。 今回の打ち上げは、この計画に対する国民の不満が噴出した連続失敗の後としては初めての打ち上げとなります。また日本で人気が高いジュンイチロウ・コイズミ首相は、無駄な公共投資と戦うと宣言しています。 「その圧力は、我々も明確に感じています。現在の社会環境ではこれ以上の失敗は許されません。」と宇宙開発事業団のスポークスマンのケイイチ・ヤマダは言っています。 H2-Aの原型となるH-2ロケットは問題なく5回の打ち上げに成功しています。 日本は、月周回軌道衛星の投入にも成功し、世界で初めて遠隔制御による衛星ドッキングを成功させた国でもあります。 しかし1998年以降、この計画は、メカの故障、予算超過、2年前の制御破壊に至った打ち上げ失敗など失敗の連続でした。 これらの失敗が日本の航空宇宙計画全体へ疑問を投げかけました。 そして、日本は宇宙計画で失敗しがちだという世界的評判が、宇宙計画での経済効果を傷つけています。 ヒューズ国際宇宙通信は、昨年、各々7100万ドルの10回のH2-Aロケット打ち上げ発注をキャンセルしました。 「日本人は、特に技術的トラブルを大きく騒ぎ立てます。」と、航空学権威者のヒデオ・ナガスは言っています。 しかし宇宙局当局は、成功には自信があり、すぐにもヨーロッパのアリアンやアメリカのアトラスに追いつけると言っています。 |