衛星による監視は、長い間、諜報活動や軍事情報収集の主要な柱でした。
今初めて、多国籍有人宇宙ステーションである国際宇宙ステーション(ISS))は、世界に広がるテロリズム撲滅運動に有益であるとわかりました。 宇宙基地の軍事に関する利点はアメリカの報復攻撃に限ったことではありません。 1990年8月のイラクによるクウェート侵攻では、アメリカによって導かれた砂漠の嵐作戦が展開されました。 その湾岸戦争では、宇宙戦争とまで言われたように宇宙にあるハードウェアが多く使われました。 地球監視衛星、諜報衛星、気衛星、通信衛星、グローバル・ナビゲーション衛星は、すでに報復攻撃とテロリスト発見の為に使われています。 しかし、軌道上にいる宇宙飛行士は、軍事活動をどの程度の範囲で支援できるのでしょうか? さらに言えば、宇宙の平和目的使用とうたっている一般の宇宙施設は、このような任務を法的に遂行可能なのでしょうか? 1988年に最初になされたISSの政府間契約は、このメガ-プロジェクトに参加する国々の間での書簡の交換で始まりました。 これらの書簡には、「このプロジェクトの参加国は、このプロジェクトの目的は平和的利用であると決定する。」と述べられています。 議会調査局宇宙政策担当官のマーシャ・スミス氏は、「1988年に書かれたアメリカの書簡には、アメリカは、我々が定義するところの国家安全保障目的での使用権利を有するとはっきりと書かれている。」と言っています。 スミスは、SPACE.comに、軍事目的で宇宙ステーションを使うことは初めてではないと言っています。 例えば、1970年代に旧ソ連は、彼らのサリュート3号やサリュート5号を軍事支援に割り当てていました。 これらのソ連の有人宇宙ステーションや最近廃棄されたロシアのミール宇宙ステーションは、地球のリモートセンシング(測量)に使用されていたと知られていたはずですと、スミスは言っています。 多くのタイプの地球監視装置が宇宙を飛行しており、それらはステーションの乗組員達に使われていると彼女は言っています。 「リモートセンシング(測量)と偵察の違いは、非常に微妙です。彼らが持っているのは、明らかにリモートセンシング装置です。しかし、詳しくは述べられませんが、偵察衛星のデータと比較して、リモートセンシング装置のデータの使用は軍事活動に非常に有効なのです。」と彼女は言っています。 宇宙ステーションは、地球全域をカバーする極軌道にはないので、世界中の紛争地域の上空を飛行することはできません。しかし、必要な時に違った位置にいる可能性がある無人衛星に比べると、(宇宙ステーションの)の彼らは適時に適切な場所にいることができるのですとスミスは言っています。 |