当局は、今日の打ち上げ中止の原因はボーイング・デルタ2型ロケットの射場追跡装置の新しい設定に問題があり、装置の故障ではないと考えています。
「言いたくはありませんが、我々のロケットには問題がなかったという事になるかもしれません。」とNASAの打ち上げマネージャー・レイLugoが言いました。 デルタ・オペレーション・ビルにいる打ち上げチームのメンバーが、ロケットのC-バンド・レーダー・ビーコンからの電流が許容制限値より下がっている事を発見した為に、秒読みは打ち上げ1分42秒前に中止されました。 ビーコンは、射場安全班が打ち上げの際にロケットを追跡するのに使われています。 今回の打ち上げでは、射場安全班のレーダーからの信号を受信するのに使われる2つのC-バンドシステムのアンテナがありました。 通常よりも多くの数の4つのレーダーを運用してビーコンを受信しレンジを結合しようとした事が、今日の電流低下検知を引き起こしたと当局は考えています。 以前に西海岸からのデルタ・ロケットの打ち上げでは、このような設定が使われましたが、ケープカナヴェラルからの打ち上げでは初めてでした。 「我々は実際、今回の事は設定のわずかな変更の結果で起こった事だと信じており、次回の打ち上げではこのシステムの制限値を変更できると期待しています。」と、Lugoが言いました。 「我々は過去に、レンジ(射場安全班)から2つのレーダーと視認による追跡に対応するように要求されたことがありました。我々はレンジからのこの要求に答える為に何かに着手したいと考えました。そして飛行に入ったロケットに2つのアンテナがあれば、(2つの)レーダーによって追跡されるアンテナが常に存在すると考えたのです。この新しい設定が開発される理由は、レンジからの支援の負担を減らして打ち上げチャンスを増やすことです。」 と、Lugoが言いました。 今夜行われている工学データの評価で思いがけない発見がなければ、スターダストの打ち上げは日曜日に再度試みられます。 打ち上げ時間は、午後4時04分15秒(EST)日本時間で8日午前6時4分15秒になりそうです。 http://www.flatoday.com/266.htm |