3月19日付け
FLORIDA TODAY Space Online's Space Today は

火星の隕石の中で見つかった化石化したバクテリアの証拠。

という見出しの記事を報じています。



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   3年間「初期の火星に存在した原始生命」の証拠を主張し続けてきたNASAの研究者達によると、2個の火星の隕石には地球のバクテリアに似た物を含んでいるという事です。

  この発見は、1911年にエジプトのNakhla近くに墜ちた13億年昔の隕石と、1865年にインドのShergotty近くに墜ちた1億6500万年昔の隕石から、過去6ヶ月以内でなされました。

 ジョンソン宇宙センターの地質学者のデイビッドS.マッケイは言います。

「私個人の意見としては、これらが火星から来たミクロの化石だと言うことが真実だと判明したと思います。私達は、多くの人が考え直してくれると期待はしませんが、人々が心を開くように願っています。」

 木曜日にヒューストンのJSCで開かれた月と遊星科学会議でのマッケイのプレゼンテーションは慎重なものでした。なぜなら更なる調査の必要性と、これから10年中で予定されている火星の土を採取して持ち帰るミションの為です。

 62歳のマッケイは、南極で発見された40億年前の火星の隕石の裂け目から小さな化石を発見したと1996年8月に発表した研究者達の一人です。

 この隕石は、1984年に回収された物です。

 Nakhlaで見つかった物は、増殖期の地球のバクテリアに似ているとマッケイは言っています。

 彼はそれを、無機栄養素状態で有効な粘りけのある「生物膜」の可能性があるとも言及しました。



 「私が一般に知られるような化石生命に著しく類似した構造の物を発見したという事は、全く明らかなことですが、それらが化石になったバクテリアである事や、それらが火星から来たものである事についてはどちらも証明していません。我々は、これらの2つの疑問に答えなければなりません。」と彼は言っています。

 他の専門家達は、NASAチームの前の発見の意味について議論しました。

 アラン・ヒルズ84001として知られていた火星岩の独立解析では、このポテト大の塊に生命がかつて含まれていたという証明はできませんでした。

 研究者達は、アラン・ヒルズの隕石には、生命のプロセスに関係がある多環芳香族炭化水素あるいはPAHsと呼ばれる有機分子を含んでいると言っていました。

 科学者達は、化石になったバクテリアの形態に似た状態を発見したと言いました。

 マッケイの最新のプレゼンテーションで、彼はNakhlaの岩の中で観察した化石のような構造物と地球上の同種の構造で見られる物との比較写真を提示しました。

 両方の隕石の中で見つけ出された遺物は、アラン・ヒルズ隕石の中で見つかった構造物よりも地球上のバクテリアとより強い類似性を持っています。

 ところで、火星の水は、今年始めに打ち上げられた火星極着陸機(マーズ・ポーラー・ランダー)が先に発見するでしょう。

 衛星からの画像は、火星の古代の海岸線らしき跡を示唆しており、1970年代後期にNASAのバイキング探査機も大きな分水界を発見しています。

 科学者達は、火星表面に莫大な量の水が存在する事は、かつて火星にバクテリアが繁殖していた可能性を増すものだと理論付けています。  

 もし(火星よりも)はるかに若いNakhlaやShergottyの岩にバクテリアが生息していたとしたら、火星の劇的で説明もできないような気候の変化を通してでも生命は維持しているかもしれないと彼は言っています。  

 「もしこれを証明できれば、生命は火星の歴史のほとんど全部、もしかすると今日までにわたって生存していた事を示す事になるでしょう。過去1億6500万年の間、火星で生命を絶滅させるような事は何も起こっていません。ですから、Shergottyのサンプルの解析はそれほど重要なのです。」と彼は言っています。  


http://www.flatoday.com/space/today/031999e.htm

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