NASAのマーズ・グローバル・サーベイヤー探査機は、木曜日の夜に高利得テレコミュニケーション・アンテナを地球の方へ向けるためのヒンジが予定通り動かなくなって自身を「偶発」モードへ入れる自動応答処理を実行しました。
探査機が偶発モードに入ると、全ての科学装置をシャットダウンして、小さい低利得アンテナを通して管制室との通信を開始します。 偶発モードは、探査機がいわゆる「セーフ」モードに入るときほどは深刻でない中間のステップです。 カリフォルニア州パサデナのJPLの航空管制官と、コロラド州デンバーのロッキード・マーティン社は、いつこのアンテナの動きが止まったのかを知るためにこの問題を診断しています。 診断プロセスは、週末を過ぎても続きます。 ブームの端にある2つのヒンジは高利得アンテナを連結しています。 アジマス・ヒンジと呼ばれる1つのヒンジは、このアンテナを左右に動かし、エレベーション・ヒンジと呼ばれるもう一方ヒンジは、アンテナを上下に動かします。 このアジマス・ヒンジが、その「停止」位置と「地球追跡」位置の間で動きを止めたようです。 毎日のダウンリンク通信の前には、このヒンジを「地球追跡」位置へ動かすように探査機へ指令を送ります。 コミュニケーション・セッションの終わりには、アンテナにかかる重力を最小にするためにヒンジを「停止」位置に戻す指令を送ります。 このヒンジは、3月28日にこのアンテナが開いてからは予定通りに機能しており、プロジェクトエンジニアに問題がない指示を送っていました。 マーズ・グローバル・サーベイヤーは、3月9日に火星のフルスケールのマッピングを行う2年間のミッションを開始していました。 高利得アンテナが開いて操舵できると、探査機を回すことなくこの探査機は火星の測定を行いながら地球との通信を行なうことができます。 この科学計器からの情報は、1日24時間、探査機に搭載されている半導体に記録されます。 それから、このデータは日に一度、遠距離宇宙通信網アンテナが追跡している10時間の間に地球に送られます。 ----------------------------------------------------------------- 詳細は必ず下記のページで御確認ください。 http://www.flatoday.com/space/today/041899c.htm |