今日水中引揚げチームは、大西洋で38年間埋葬されていたマーキュリー宇宙飛行士ガス・グリッサムの宇宙カプセルを捜しに出発しました。
180フィートの艦「Needham Tide号」は、ケープカナヴェラルの南東300マイル沖の水深3マイルの現場に向かいました。 この艦は、クルーが新しい油圧ユニットのスイッチを取り付けるのに時間を要したので、錨を上げるのが1日遅れました。 探検隊のリーダーのカート・ニューポートは、「出発を楽しみにしている。」と述べました。 ニューポートは、グリッサムのリバティー・ベル7が埋まっていると思われている海底の現場に到着するのに少なくとも1日かかると見積もっています。 彼は、14年間NASAの海図や写真を熟読してその位置を計算で割り出しました。 このカプセルは、1961年7月21日にグリッサムを15分間弾道飛行を行った2番目のアメリカ人にして着水しました。(ちなみに1番目はフリーダム7で弾道飛行をしたA.シェパード、3番目がフレンドシップ7で初の軌道飛行を行ったジョン・グレンです) 着水後カプセルのハッチが、あまりにも早く開いてカプセルに海水が浸水したので、ヘリコプターで吊り上げられないほど重くなりました。 救出ラインは切断され、カプセルは沈みました。 このとき溺れかけたグリッサムは、1967年にアポロ打ち上げ台の火災事故で死亡するまで、自分は悪くないと主張しました。 彼が何かをぶつけたかパニックに陥ったのではないかと推測する人達も多くいました。 カプセルとハッチが発見されれば、この謎が解かれるかもしれません。 「このハッチの捜索は、特に難しいです。それはカプセルから1マイルも離れている可能性があります。」とニューポートは述べています。 ニューポートと彼のチームは、24マイル平方を捜索するのにソナーを使います。 彼らは、北大西洋のタイタニック号の沈没現場より3,000のフィート深い場所を徹底調査します。 |