土壇場でお起こった技術的問題は、スペースシャトル・コロンビア号と15億ドルのX線望遠鏡の火曜日の打ち上げ予定を変更させる事はなさそうそうだと、NASA当局が土曜日遅くに述べました。
この問題は最近この望遠鏡の製造業社TRW社が、チャンドラX線天文台の電力システムに搭載されたものと同型の電気コンデンサにひびが入っているのを発見した時に持ち上がりました。 NASA当局は、彼らが独立した分析者と一緒にこの問題を調査した結果、チャンドラは予定通りの打ち上げが可能だと決定したと述べました。 「我々はこの状況を調べた結果、問題はないと思っています。このペイロード管理側として我々はこの状況を再チェックしました。そして、望遠鏡は打ち上げの準備ができていると信じています。」と、宇宙局のスポークスマン、デイブDrachlisが述べました。 ミッション・マネージャーは、今日午後のケネディ宇宙センターでの慣例最終打ち上げ準備会議でこの問題を議論することにしています。 「私は、それは通常の打ち上げ2日前会議になるだろうと思っている。」と、Drachlisは述べました。 チャンドラの打ち上げは、度重なるソフトウェアやハードウェアのトラブルのためにすでに予定より1年遅れています。 そしてNASAは以前に、もし何らかの理由でチャンドラが8月後半までに打ち上げられないなら、それはもう一年の延期に直面するだろうと述べていました。 その理由は、コロンビア号はこの巨大な望遠鏡を運ぶことができる唯一のシャトルですが、この秋に大規模なオーバーホールのためにカリフォルニアへ搬送される事になっているからです。 この望遠鏡は、ハッブル宇宙望遠鏡やコンプトン・ガンマ線観測衛星に続くNASAの3番目の「グレート宇宙天文台」です。 NASAの最も高価な宇宙観測機の1つとなるチャンドラは、爆発する星やブラックホールや銀河団などの天体物から放射されるX線を調べるように設計されています。 科学者達は、この観測機を使って宇宙の起源と進化を研究します。 一方シャトル当局は、39B打ち上げ台での秒読み作業は予定通り火曜日午前12時36分(日本時間火曜日午後1時36分)の打ち上げに向けて続いていると言っています。 空軍の気象天気予報官は、打ち上げに良好なコンディションになる確率は70パーセントだと伝えています。 唯一の心配は、沿岸付近の通り雨の可能性です。 |