宇宙規模のニアミスは科学的な標的には的中している。
NASAは、昨日地球に接近している新しい2個の小惑星を発見したと発表しました。それらはジェット推進研究所のNEATシステムを使った観測で発見されました。推定軌道によると直ちに地球に驚異をもたらす事はありませんが、2個のうちの一つは、地球と月の距離の12倍に相当する5百万キロメートルまで地球に接近して通過する可能性があります。宇宙的な規模ではニアミスと言えますが、NASAの科学者達は、少なくとも近未来において地球と衝突する著しく高い可能性はないと指摘しています。 小惑星や彗星の衝突は、映画「ハルマゲドン」や「ディープインパクト」のおかげで世間で話題になりました。そして今年早く、小惑星 1997XF11 が2080年に地球と衝突するコースをたどっているという早合点の発表がありました。1997XF11 は、小惑星の軌道計算がやり直されたことを基に、衝突の警報が撤回されるまで一時大騒ぎを引き起こしました。大惨事が起こると大騒ぎして冷静さを無くすような事は、地球に接近する物体のような科学的発見でも起こり得るのです。 http://science.nasa.gov/newhome/headlines/ast07aug98_1.htm |