日本の上空にりゅう座流星群(ジャコビニ群)出現
我々は、ジャコビニ流星雨を見る為の最高の場所が再び東アジアであった事を確信しました。 1985年に通常以上のジャコビニ流星群が出現したという報告があった後、1998年10月8日の夕方に流星雨の回帰を目撃したと報告したのは、再び日本の観測者達でした。 出現率は一時時間当たり100を越えました。観測者のJ.ワタナベは、流星雨が極大を迎えた22時から22時30分にかけて、低い高度の輻射点や月明かりの悪影響にもかかわらず、目視で28の流星を数えました。 極大の時刻は、ロシアの天文学者E.A以外の多くの人たちが予想した時刻よりもはるかに早くに起こりました。南ウラル大学のReznikovは、自分の予想モデルがうまく当ったことを知りました。 この予想の成功は、近づく獅子座流星群回帰の極大時刻を正確に予想できるという希望を大きくしています。短周期のジャコビニ流星群と違って、獅子座流星体は、惑星による乱れをほとんど受けません。 ジャコビニ流星群回帰の第一痕跡は、チェコスロバキアの共和国にあるOndrejov天文台のレーダー観察による 獅子座MAC計器 PI とJiri Borovicka博士による上のグラフで示されています。 このグラフは、ジャコビニ流星群が日本時間で最初20時頃に検出され、翌朝1時頃まで出現が続いたことを示しています。 中国北京天文台のチュー・ジンは、Xinglongステーションで地元の組織で近づく獅子座流星群地上観測運動を行っていますが、その獅子座流星群の観測場所から今回の流星雨を観測しました。 チュー・ジンは、月明かりの悪条件(4.2等星までしか見えない)のもとでの44分間に、26個のジャコビニ流星と5個の散在流星を見ました。 日本でのジャコビニ流星群の目視観測報告 中国でのジャコビニ流星群の目視観測報告 日本でのジャコビニ流星群の電波観測報告 http://web99.arc.nasa.gov/~leonid/news.html * 「りゅう座流星群」を日本では一般的な「ジャコビニ流星群」と訳しています。 |