「貝をのみこんだカメ」と題されたハッブルの新画像
NASAのハッブル宇宙望遠鏡は、太陽に似た惑星状星雲と呼ばれる死にゆく恒星の周囲をおおうガスが、「砂時計」や「「蝶」や「アカエイ」のようないろいろな奇妙な形に変わるのを見せてくれています。 NGC 6210の今回の画像で、ハッブル望遠鏡は、惑星状星雲のいたずらギャラリーにさらに奇妙な形の画像を加えました。題して「貝をのみこんだカメ」 この滅びている星にそのような変な名前を付けることは、死にゆく星がこれらの珍しい形をどのようにして形成しているのかを理解しようと努力するよりは、難しくはないでしょう。 大きい方の画像は、全星雲を示しています。挿入画像は、死にゆく星を取り巻いている複雑な構造を捕らえています。 この星雲の驚くべき特徴は、それらの中から物資が流れだしているジェットのある 内部殻の多数の穴です。これらのジェットが、反対方向に映し出され円柱の形を作っています。 死にゆく星のそばで放出された物資の複数の殻は、この惑星状星雲に変わった形を与えます。 「全星雲」の画像の中のより明るい中心部は、「オウムガイ殻」のように見えます。赤みがかった淡い外部の構造は「カメ」に見えます。死にゆく星は、中心の白い点です。 両画像は、1997年8月6日ハッブル望遠鏡の第2広角度惑星カメラで撮られた観測を基礎にした合成画像です。 画像ダウンロードサイト http://oposite.stsci.edu/pubinfo/pr/1998/36/pr-photos.html today@nasa.gov |