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   コンピューターの2000年問題で世界の航空機は大混乱。

 アメリカ会計検査院は4日、アメリカ連邦航空局の管制官に情報を渡すコンピュー
ターが、2000年に誤作動をおこす恐れがあって、このままでは世界の航空に飛行機
の欠航や遅れなどの大混乱をきたす、と警告する報告書を発表しました。

 アメリカ連邦航空局は世界の航空の55%に関与し、その範囲には東京から800
キロまでの太平洋も含まれています。この問題は日米間の空路をはじめ、日本の空へ
の影響も大きいものとなります。

 最も問題になっているのは、20の航空管制センターのホストコンピューターに
IBMの3083型という、20年以上も前の古い型を使っていることです。

 このコンピューターは、レーダーからのデータを受信して、航空機の位置や高度か
ら目的地などの飛行機に関する情報を管制官に示す重要な役割を担っています。
IBMでは去年秋に、「この型の2000年問題への対応はもはや不可能で、設備を
更新するしかない」という見解を航空局側に示しています。


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