サンタと彼の妖精たちが用意している今年の分のプレゼントも、あと一息でそろいます。衛星で撮ったおもちゃの国の写真から、クリスマスイブの出発に向けてソリの準備も整っているのがわかります。
NORADは12月24日のサンタの出発に合わせて、衛星のデータやデジタル映像を使ってこのサイトをアップデートしていきます。これまでの経験から、サンタの旅は、アメリカ東部標準時間の12月24日早朝にスタートすると思われます。サンタが旅行をしている間、忘れずにこのページのアップデートをチェックしてください。 NORADとは NORADは、北米航空宇宙防衛司令部の略称です。NORADは、アメリカとカナダ両国の空域を守るために作られた、アメリカとカナダの合同軍隊組織です。 カナダとアメリカ合衆国は、世界中でいちばん長い無防備の国境を共有しています。そして何年ものあいだずっとお互いの友好国であり同盟国なのです。第二次世界大戦のときから、この2つの国は北アメリカの安全保障にいっしょに取り組んできました。NORADは1958年にカナダとアメリカの政府の協定によって作られたのです。今までに8度もこの協定が更新されてきたことから、NORADの重要性がわかります。最近では、1996年に書き換えられました。 NORADの公式任務: 航空宇宙警報:空中に見られる人工製造物の監視、探知、確認と、航空機、ミサイルあるいは人為的に作られた宇宙船による北米攻撃に対する警報。 NORADの本部はコロラド州コロラドスプリングスにあり、ピーターソン空軍基地に、米国宇宙局と共同設営されています。NORADの制御センターはコロラドスプリングスにあるシャイアンマウンテン空軍基地の奥深くにあります。世界中に設置されているレーダーや衛星から集められた監視情報は、まさにここから発信されているのです。 NORADに関する詳しい情報はここをクリックしてください。 NORADサンタ追跡の歴史 今年でサンタ追跡プログラムは全部で44回目、NORADによる追跡としては42回目になります。NORADの前身、中央防衛空軍基地(CONAD―これもコロラドスプリングにありました)が始めたこの伝統は、サンタと話ができる特別な電話番号として、地元のお店が子供たちに宣伝したことから始まりました。その電話番号は、クリス・クリングル氏とつながるかわりに、CONAD総指揮官の司令電話とつながってしまいました。作戦指揮官のハリー・シャウプ大佐が一番初めのサンタへの電話を受けました。事情を察したシャウプ大佐は、彼の部下にレーダーの情報でサンタが北極点から南へ向かった気配がないか調べさせました。すると、本当にサンタの気配があったのです。そして、どの子どものでもそこへ電話をすればサンタの最新位置を教えてもらえました。ここから伝統は始まったのです。1957年に、カナダ政府とアメリカは北米航空宇宙防衛司令部と呼ばれる合併防衛空軍基地を作ることを決定しました。カナダとアメリカは、別個よりチームとして一緒になった方が北アメリカの防衛をよりよくできると考えたのです。基地は、1957年にCONADからの伝統をうけついで、最初のサンタ追跡を開始しました。子供たちからの電話もカナダとアメリカのNORAD隊員たちによって個人的に応答がされました。それに加えて、世界中の情報機関がクリスマスイブにサンタの位置を再確認するために、NORADに電話をしました。去年NORADは、世界中の子供たちにサンタの位置の情報を与えるために、特別なウェブページを作りました。今年は、同じ情報が数ヶ国語で供給されます。 NORADのサンタ追跡は、たくさんのボランティアの助けによって可能となっています。シャイアン山地域とピーターソン空軍基地のたくさんの人々は、数千の子供たちからの電話に答えるために、自分の時間を犠牲にしています。NORADサテライト情報(米国宇宙基地により与えられている)トレーダー情報は、このサンタ追跡を可能にしています。私たちのスタッフは情報が確認され次第、サンタの活動を知りたいと望む世界中の数十万の子供たちや大人たちに情報を与えています。 NORADはどうやってサンタクロースを追跡するのか? NORADの前の組織は中央防衛空軍基地(CONAD)と呼ばれていました。CONADがサンタクロースの追跡を始めたのは、1955年、ある地方紙がサンタホットラインの電話番号を間違えて印刷してからです。その番号は結局CONADのオペレーションホットラインだったということがわかりました。サンタの居場所を知りたがって、たくさんの子どもが電話をかけてきました。そしてCONADは北部に設置したレーダーで何か未確認の物体がないかどうか、慎重にチェックしてみることに決めたのです。そして確かに、いくつか変わった物体が(おそらくサンタとトナカイが)北極点を飛び立つのを発見したのです。その日からCONAD(のちのNORAD)は、サンタが北極点を出発するのを予測するために、レーダーと衛星のデータをチェックするポイントを作りました。43年の経験のおかげで私たちは、とてもうまくサンタを追跡できるようになりました。これが、今の私たちのやり方です。 Senior Airman Julia Blackman tracks Santa Claus's progress as he makes his way across North America Click here to view the animation (about 1MB) 北米に向けてミサイルが発射されるような可能性があるときに、警告を出すのがNORADの仕事の一つです。同様の目的で、米国宇宙局は、防衛援護プログラム(DSP)として知られている衛星システムを保持しています。この衛星は地球の上空3万5680kmのある位置に固定して浮かんでいて、自転に合わせて地球といっしょにまわっています。DSP衛星は、熱を観測することができます。ロケットやミサイルは、発射するときに衛星システムが感知できるぐらいの大変な熱を発します。ロケットの発射を観測するシステムは、地上にも設置されていて、NORADはそういったシステムを世界中に持っています。NORADはこの空と地上の二つのシステムを使って、北米がロケットやミサイルの危険にさらされていないかを監視しています。ほとんどのロケットは宇宙に向かって発射されるものか、テストミサイルです。もしNORADが、北米に向けてミサイルが発射されるのを発見したら、アメリカの大統領やカナダの首相がその対策を考えられるように報告するのがNORADの仕事です。 昔からNORADは、サンタが北米に現れたときは、広範囲にわたるレーダーシステムを使っています。たいていサンタクロースは飛行ルートの計画をカナダ航空輸送局にも、アメリカ航空局にも提出しないので、NORADは、この“未確認”クリスマス物体をレーダースクリーンで確認しなければならないのです。つまり、この物体が本当にサンタクロースとトナカイたち(ダッシャー、ダンサー、プランサー、ビクセン、コメット、キューピッド、ドナー、プリッツェン、そしてルドルフ)なのかどうかをカナダのジェット機2台を使って確認しないといけないのです。吹雪の中をにこにこしながらソリに乗った赤い服の愉快なおじさんに、この日に出会えるということにパイロットたちはいまだにおどろかされます。とにかく、サンタクロースがどこにいるのか知りたがっている世界中の子供たちから電話を受けて、NORADはDSP衛星システムか地上のシステムでサンタが見つけられないかどうか、試してみることにしました。私たちの科学者たちは、ルドルフの鼻から発している光の熱量を計算しようとしましたが、まだ成功していません。とにかく、ルドルフの鼻のおかげで私たちはサンタクロースが見られるのです。もしルドルフが休暇を取ってしまったら、私たちは大変困ります。 A NORAD official briefs Santa Claus on how he will be tracked Christmas Eve Click here to view the animation (about 1.1MB) サンタクロースは、まず北極点からニュージーランドとオーストラリア、そしてゆっくりと西向きに世界中をまわっていきますが、熱を感知する衛星を使って、私たちはサンタを追っていけるわけです。サンタが北アメリカまできたら、私たちのレーダーのスクリーンで見ることもできます。そして、NORADのジェット機も実際に目で確かめます。去年は、カナダのジェット機に搭載した特別製のデジタルカメラでサンタとトナカイのデジタル映像を生中継しました。私たちは、天気が許せば今年も同じようにやってみたいと思っています。 サンタはどうやってエントツを下りるか、NORADにより判明 サンタはどうやってエントツを下りるかという問題は、おそらく世界で一番解くのが難しいミステリーでしょう。学者や科学者、母親、父親、それから子どもの代まで、何年にもわたってこの問題を考えてきました。これには本当にたくさんの説があります。どうしてサンタは他の人たちみたいに普通にドアを使わないのか、と思っている人もいます。答えは簡単。伝統です。この1500年にもわたる伝統は、セントニコラスによってはじめられました。セントニコラスは、運に恵まれない人たちに金の贈り物をしたことで、世界中の人に知られています。セントニコラスは、いつも金の贈り物をそっとエントツの下においたのです。こんなことから、このサンタの習慣は簡単には消えないものになったのです。もちろん、もしエントツがなくっても、あなたのうちをたずねる方法をサンタさんはたくさん知っています。 NORADの科学者たちは、サンタがどうやってエントツを下りていくかがわかったと信じています。サンタを追跡するNORADのレーダーと衛星の43年間分のサンタが空を飛ぶ様子を示したデータに基づいて、科学者たちはこうまとめました。サンタは、おそらく身長約170p、体重はおよそ120sぐらいとのことです。NORADはこの何年ものあいだ、折りにふれてコクピットからサンタの写真をとってきましたが、その写真を見ると、サンタは大きなおなかをしていて、ほっぺは寒い中ソリに乗ってばら色になっていて、それから白いひげと髪を風になびかせています。サンタさんはどうも年をとらないようです。1959年にとった写真と去年とった写真はほとんど同じです。 エントツについて 43年間集められてきたデータに基づいて、NORADはサンタクロースがどうやってエントツを下りていくかをつきとめたようです。 ここをクリックしてください. そうです。サンタクロースはエントツを下りるという問題を解決しました。すすで汚れることすらないのです! メインページに戻る -------------------------------------------------------------------------------------------- どうしてサンタクロースは世界中をこんなに速く飛び回って、たった24時間でこんなにたくさんのおもちゃを配れるのか? サンタクロースは、住所や郵便番号まで書いてある、とても長い“いい子のリスト”をもっています。もちろん、このリストは人口の増加のおかげで、どんどん大きくなっています。サンタクロースは、それに合わせて、おもちゃを配る時間をどんどん短くしていかなければなりません。もしもサンタクロースが、私たちがふつうに考えているのと同じ時間の感覚で働いているとしたら、サンタクロースのことを信じている子供たちに、1人当たりたぶん1万分の2、3秒でおもちゃを配ることになるのです!けれども、15世紀分も生きているのに、サンタクロースは年をとっていないように見える、という事実があります。この事は、サンタクロースが私たちが知っている時間の中で活動しているのではないということの大きなカギになります。クリスマスイブのサンタクロースの空のお仕事は、だいたい24時間かかっているように見えますが、しかし本当はサンタクロースにとって、何日も、何週間も何ヶ月もかかってもおかしくありません。クリスマスのお楽しみを子供たちにはこんであげるという大事な仕事を、サンタクロースもそんなにあわててやりたくはないでしょう。だから、たった一つの論理的な結論はといえば、サンタクロースは私たちとは違う時間と空間の尺度の中で動ける、ということになります。 ------------------------------------------------------------------------------------------- サンタクロースはどうやって、あんなにたくさんクッキーを食べたり、ミルクを飲んだりできるのでしょうか? サンタクロースはなぜ、あれほど短いイブの夜に、あれだけ多くのことをなしとげられるのでしょう。おそらく彼は、サンタクロースだけの特別な時間を多く使って、そのすばらしいクリスマスの仕事をしているのでしょう。もちろん憶測にすぎませんが。それにしても、彼のその膨大な量の仕事には、エネルギーの補給が必要でしょう。だから、たくさんのミルクとクッキーが必要なのです。NORADの計算によれば、サンタクロースは、1軒当たり約4個のクッキーを食べることになります。クッキー1個が3分の4オンス、もしくは20gとすれば、1軒あたり30オンス(80g)のクッキーを食べているのです。それは、12.5軒で2.2ポンド(1kg)になり、1250軒で1トンのクッキーになります。もし、地球上に15億の家があるとして、そのうち7億5千軒を訪問したとすると、サンタクロースのクリスマスクッキーは、一晩のうちに、6万トンになります。ちなみに、あの海底深く沈んだタイタニック号は、4万5千トンで、サンタのクッキーよりも軽いのです。では、ミルクはどうでしょう。私たちは、サンタクロースがクッキーを食べるとき、必ずミルクを飲むことを知っています。もし1軒あたりコップ1杯のミルク、つまり8オンス(237ml)を、サンタクロースのために用意すると、サンタクロースがクッキーを流し込むためには、3億7500万パイント(1億7775万リットル)のミルクになります。これほど多くのクッキーを食べ、ミルクを飲むということは、サンタクロースにとって良いニュースであり、また悪いニュースでもあります。平均1個のクッキーには、7gの脂肪、コップ1杯のミルクには、5gの脂肪が含まれています。1軒あたり33gの脂肪とすると、計2兆4750億グラムになってしまいます。なるほど、サンタクロースの大きなおなかのなぞが解けます。良いニュースといえば、彼がエントツから出入りするのに必要なエネルギーが、クッキーとミルクから得られることです。平均1個のチョコレートチップクッキーには2gのタンパク質が含まれ、コップ1杯のミルクには8gが含まれています。つまり1軒につき16gのタンパク質は、合計で12億グラムとなり、サンタクロースが必要とするエネルギーすべてを、そこから得ることができるのです。ふつう電子レンジ用冷凍ディナーには、14〜21gのタンパク質が含まれており、サンタがミルクとクッキーから得るタンパク質の量が5億7100万〜8億5700万個の冷凍ディナーに相当します。これは、北アメリカに住むすべての人々の3食分に当たります。 サンタ、北米航空宇宙防衛司令部を訪問 さる9月、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は、思いがけない訪問者をむかえました。それは、サンタクロースのシャイアン山を訪問したい、という電報を受け取ったことから始まりました。確かに、サンタクロースとその同行者たちは(みんなエルフのような格好で現れました)、専用の乗り物で到着しました。サンタクロースは、カナダとアメリカのNORADで、クリスマスイブにサンタクロースの現在地を子供たちに知らせるという、大切な仕事にたずさわっている多くの人々に、個人的に感謝の気持ちを伝えたい意向をあらわしました。また、NORADのサンタ観測所の改善点などについても話しました。 Click here to view the movie (about 900K) of Santa presenting an award to Lt. Col. Buck Wagner Santa Claus meets with Col. Dennis Bartels of NORAD 親と子のための詩 あなたとわたしのサンタ サンタ、その名前は成長につれ、よろこびをもたらしてくれた。 真っ赤なコートと、雪のような白いひげ 小さいけれど、大きなおなかの、幸せいっぱいのおじいさん。 子どものころのわたしを、いつもいつも幸せにしてくれた。 そして今、親になったわたしがここにいる。 トナカイやジングルベル、くつした、 上手につめこんだプレゼントが、次々にとびだす、 すてきな夢をみながらねむる、娘をみつめて。 そして今、あなたは、娘のサンタになった。 やさしい心で、すべての人に与える 幼いころわたしが出会った、あの、サンタ J.ロバートソン サンタクロースは本当にいるの? NORADの観測所の過去43年間の報告によれば、世界中の人々の心に、サンタクロースが生きていることがわかりました。サンタクロースは、多くの名で呼ばれていますが、最初の記録によると、セントニコラスとなっています。歴史家によれば、、4世紀頃、現在のトルコ中東部に住んでいたキリスト教の神父セントニコラスが、サンタクロースの始まりだといわれています。セントニコラスは、不幸な人々へプレゼントをするなどの親切な行いにより、世界中にその名が知れわたりました。彼は、よくプレゼントとして金をエントツから入れました。また、時には、だんろの側にほしてあるくつしたの中へいれました。現在、私たちが知るサンタのイメージは、そして、その愛は、セントニコラスからきているのでしょう。確かに、サンタのプレゼントの送り方は、セントニコラスのそれと、非常によく似ています。彼らは、同一人物なのでしょうか?サンタクロースだけが、その真実を明かすことができます。ライト兄弟がはじめて飛行機を飛ばすよりずっと以前に、サンタは世界中の家をより速く訪問する方法を見つけ出す必要があると感じていました。もしかするとサンタは、空をとべるトナカイが北極の近くに住んでいると聞いて、ふつうだったら信じがたいそんな動物を、探しに出かけたりもしたかもしれません。もちろん、このトナカイについては、今もってミステリーです。しかし、私たちは、世界中にプレゼントを配る仕事を手伝ってもらうため、そのトナカイをつかまえる方法をサンタが見つけ出したことを知っています。それ以外は今も、すてきなミステリーのベールに包まれたままなのです。 次にあげる手紙は、サンタクロースの実在を知りたいと願う子どもの、もっとも有名な例です。 1897年、ニューヨーク サン記者への手紙 記者さんへ 私は、8才です。私の友達に「サンタクロースなんていない」という子がいます。パパに聞いたら、「もしサン新聞にサンタクロースは本当にいると書いてあれば、そのとおりだと思うよ。」といいました。だから、どうか本当のことを教えてください。サンタクロースは、本当にいるんですか? バージニア・オハロン バージニアへ 君の友達は、まちがっていますよ。その子たちはきっと、何でもうたがう、うたがい病にかかっているんだと思います。自分に見えるものだけしか信じない、自分に分からないことは、何でもうそだと思うんです。あのね、バージニア、心というものは、大人でも子どもでも、あまりかわりません。みんな小さいものなんです。人の知恵は、この限りない宇宙の中では、1匹の虫のようです。アリのような小さな存在なのです。その広く深い世界を知るには、世の中のすべてのことを理解し、知ることのできるような、深い知恵が必要なんです。そうです、バージニア、サンタクロースは、本当にいます。この世に満ち溢れる愛や優しさや、信じる心があるように、毎日を美しく、楽しくしてくれるように、サンタは本当にいるのです。あなたもそれを知ってるでしょう。もし、サンタクロースがいなかったら、この世はなんてさびしく、つまらないでしょう。もしあなたのような子どもがいなかったら、さびしくてしょうがないくらいさびしいでしょうね。もしサンタクロースがいなかったら、がんばる力をつくってくれる、子どもらしい信じる心や、詩もロマンスもなくなってしまいます。ただ目で見たり、手でさわって感じたりするだけで、よろこびがなくなってしまいます。子供時代に、きらきら光るひかりが消えて、まっくらになってしまいます。 サンタクロースを信じないですって!サンタクロースなんていない、と言うのは、妖精を信じないのと同じです。クリスマスにパパにお願いして、誰かやとってもらい、町中のエントツをみはってもらったらどうでしょう。サンタクロースがつかまるかもしれませんよ!でも、もしエントツからおりてくるサンタクロースが見えなかったとしても、それが何の証拠になるでしょう。サンタクロースを見た人はいません。でもそれは、サンタクロースがいないという証明ではありません。この世の中で、一番確かなことは、子どもにも大人にも、見えないものなのです。あなたは、芝生の上でダンスをしている妖精を見たことがありますか?もちろん、ないでしょう!でもそれは、妖精がいない、という証拠ではないのです。この世の中にある見えないもの、見ることができないものが、全部作り事や想像したものだとは限らないのです。 赤ちゃんのガラガラを壊して、どうやって音が出るのか調べることはできます。でも、世界の目にみえないものをおおっているベールは、どんな力持ちでも、今までにいた一番の力持ちでも、やぶることができないのです。ただ、信じる心や、詩、愛、そして、ロマンスだけが、カーテンを開き、その向こうにあるたとえようもなく美しいものや、よろこびを見せてくれるのです。その美しいものやよろこびは、全部本当のものでしょうか?バージニア、これほど確かな、これほどわからないものは、この世の中には他にないのです。 サンタクロースがいないですって! とんでもない。ありがたいことに、サンタクロースは、ちゃんといるんです。けっして死なないんですよ。 千年たっても、百万年たっても、子供たちの心をよろこばせつづけてくれるんです。 サンタのソリ サンタのソリは多能力、全天候向け、多目的、短距離離着陸の乗り物です。長距離を補給なしで移動することが可能です。このそりは、クリスマスイブのときだけですが、サンタの良心的な使命をサポートするために、世界中のどこにでも行けるのです。このサンタのソリは、全世界位置表示装置を含めた最新式の航空装置を搭載しています。もっとも顕著な装備の1つは、多大なプレゼントの山を、針でさすくらいの正確さで配達する能力です。 |