シャトルのブースター内配線に不具合がある可能性を心配して、エンジニア達は3,028本の電気導線を含んでいる194本のケーブルを試験します。
彼らは、それらの導線のうちのちょうど4本に電気的導通性の問題があるのをを発見しました。 シングル・システムにおいて1本でもこのような導通性を失うことは、打ち上げ時に突発事故を招く可能性があります。アトランティス号が金曜日に無事に打ち上がる見込みはありました。 しかし、シャトル計画のマネージャーのロナルド・ディッチモアーは、エンジニア達にアトランティス号を打ち上げ台からロケット組立ビルに戻してシャトルの2本の固体ブースター内にある36本のマルチケーブルの安全を確認する特別点検を行うように命令しました。 打ち上げは、金曜日から2月6日以降へと延期されました。 この遅れが忙しい2001年の打ち上げスケジュールを圧迫するでしょうが、打ち上げチームは(この決定を)をほとんど迷いませんでしたとディッチモアーは言っています。 「私は、ほぼ2年間のこの仕事をしてきましたが、私の考えは非常に首尾一貫してきたと思います。私は、伝染病のように『熱狂的』な症状に陥ることにはガードを固めています。そして、あなたがたも打ち上げが近づくにつれて敏感にならなくてはなりません。私は、この計画や計画に携わる人たちが、難問つまり十分に理解していないことを克服したという証拠を明らかにする必要があるという事実に非常に敏感になっていることを保証します。」と彼は言っています。 ディッチモアーは、この決定をジョンソン宇宙基地、ケネディ宇宙センター、ブースターを管理しているアラバマ州ハンツヴィルのマーシャル宇宙飛行センターのエンジニア達との遠隔会議を行った3時間後にしました。 15年前のこの月に行われたシャトル・チャレンジャー号の打ち上げ時の 不名誉な遠隔会議と違って、マーシャルのブースター・チームは、統計解析が致命的故障の確立は低いと示していても、打ち上げを延期して追加点検を行うように勧めました。 |