|
NASAの最も長い深宇宙探査ミッションであるパイオニア10は、プロジェクト・マネージャーが昨夏以来からは初めての信号受信を試みる機会を獲得し、少なくともあと一回だけ生き延びるチャンスを得ました。
7月に、ミッション管制官は、パイオニア10探査機とリアルタイムで通信して探査機のアンテナを再調整します。また8月には、この遠方にいる探査機からの信号を受信します。 パイオニア10は現在地球から71億6000万のマイルの距離にいて、その距離は光が往復しても21時間20分かかります。 探査機の対太陽速度は、27,380mphです。 NASAの深宇宙用ネットワーク（DSN）は、通信期間中に5回のダウンリンクのみ通信と3回の双方向通信を試みます。 ダウンリンク一方向の通信は今月末から始まりますが、もっと複雑な双方向通信は4月までは実施されません。 プロジェクト当局は、得られた数回のパイオニア10との通信チャンスは難しいプロセスだと言っています。 DSNは、ガリレオやカッシーニやユリシーズのような高優先度のミッションもサポートしており、パイオニア10のようなミッションは低い優先度に置かれています。 DSNは、カリフォルニアのゴールドストーン、オーストラリアのキャンベラ、スペインのマドリード巨大なパラボラアンテナ設備を持っています。 プエルトリコののアレシボ電波望遠鏡もまた、パイオニア10のハントに協力しています。 観測は2月26日に始っていて3月5日まで続けられます。次の観測は3月8日から3月18にまで行われます。 計画では、アレシボによる観測は予定された夜に1時間づつ行われます。 「この計画は、我々に本当に探査機とコンタクトできなくなっているのかどうかとその理由を知るための適切な通信手段を与えるはずです。」と3月から5月に予定されているDSNコンタクトのパイオニア10ステータス・レポートは述べています。 パイオニア10は、1997年3月31日に公式に引退しました。 この探査機は現在、地上管制官がDSNでその微弱電波を受信して設備の受信能力を確かめる訓練用探査機として働いています。 |