最近の連続の失敗がまだ記憶に新しい中、NASAは3億500万ドル・マーズ・オデッセイ探査機を今年後半に何とか無事に火星の軌道へ投入しょうとあらゆる手段を尽くしています。
太陽発電の758キログラムの探査機は、4月7日にケープカナヴェラル空軍基地からボーイング・デルタ2型ロケットの先端に乗せられて打ち上げられる予定です。 全てがうまくいくけば、オデッセイ探査機は火星の高楕円軌道に10月24日にすべり込むはずです。 ややリスキーで複雑な空力制動操縦を使ってオデッセイを周期2時間の高度およそ400キロメートルの軌道に入れ、それから探査機は76日をかけて約273回火星の超高層大気圏へ潜り込みます。 それから、本当の仕事が開始されます。火星の完全んば1年間をかけて火星の極寒の地表の鉱物や化学成分の測量観測を行い、また火星の放射能状態を測定し惑星全体の中程度解像度の写真を撮ります。 過去の失敗がある故に今回の賭けは高いものです。しかし、NASAの製造チームは成功に自信を持っています。 「どのような惑星ミッションでも、エキサイトからナーバスまでの感情があります。今回のプロジェクトでは、...多分、ナーバスになるのが当然でしょう。なぜなら、もう誰もこれ以上の失敗を見たくないからです。しかし、実際に仕事をしている人達のレベル高さに、我々がすべてを正しく行っているという自信があります。」ジェット推進研究所でマーズ・オデッセイ・ミッション・プロジェクトの科学者であるジェフリーPlautは言っています。 教訓を生かす 1999年9月、NASAのマーズ・クライメート・オービターは、重要なロケット燃焼に関するデータに誤ってメートル単位でなくイギリス系単位を使ってしまった為に火星に墜落しました。それは、NASAの最も恥ずべき大失敗でした。 その3ヵ月後に姉妹機のマーズ・ポーラー・ランダー探査機は、火星に降下を開始した直後に消息を絶ちました。エンジニア達は、ランダーのエンジンが電気系の故障で早まって停止したのが原因だと考えています。 これらの事故の結果、NASAの火星探査計画は痛手を被り、再評価と再構築を余儀なくされました。 「我々は、ミッションの成功に重要な全てのパラメータを洗い出し、内部のチームそして外部のグループ全てのパラメータを認証しました。従って、マーズ・クライメート・オービターを行方不明にした通信途絶のようなことは非常に起こりにくくなっています」とPlautは言っています。 オデッセイ探査機は3つの観測装置のセットを備えています。それらは、γ線と中性子スペクトロメータ、放射監視装置、そして可視光と赤外線の中程度解像度カメラシステムです。 マーズ・クライメート・オービター関連翻訳記事集 マーズ・ポーラー・ランダー関連翻訳記事集 |