4月8日
ケープカナヴェラルからのデルタ2型ロケットに搭載されて打ち上げられたマーズ・オデッセイ探査機は予定通りのコースに乗り状態も良好であるとNASAの地上管制官は報告しています。 今日、フライト・チームは、打ち上げ時の「セーフモード」から「標準モード」へ切り替える指令を探査機に送りました。 彼らはまた、オデッセイが地球に信号を送るのに使う中利得アンテナが地球の方へ向くように探査機を回転させました。 今日午前現在、チームは探査機のサブシステムの状態を検査しており、全てが問題なければ午後にも切り替えを完了させるコマンドが探査機に送られる予定です。 初期の航法計算では、探査機の飛行経路を微調整する最初のコース修正操縦は4月16日に行われる僅か秒速6メーターですみそうです。 この操縦が非常に小さいので、火星軌道に入り空力制動と軌道ミッションで使う為の推進燃料が節約できます。 オデッセイからの信号は、NASAの遠距離宇宙通信網(DSN)のキャンベラ地球を経由して離昇後1時間以内で取得されました。それ以来、ミッション・チームは探査機のサブシステムの状態をモニターし続けていますが、全ては正常に作動しています。 そして、地上管制官達ははマーズ・オデッセイと地球間の双方向通信を確立させて、航行チームが探査機の飛行経路を評価するデータを収集できるようになりました。 また土曜日にチームは、打ち上げ時に記録されたデータを再生して高速度で地球に送信させる指令を探査機に送りました。 彼らはまた、探査機のジャイロのような装置であるリアクションホイールに過剰モーメントをかけないようにスピンダウンさせる指令を送りました。 1つの問題は土曜日に起こったオデッセイの太陽電池板にある温度センサーのアラームです。しかし、当局はこの状況を調べて心配はないと結論しています。 土曜日の午後チームは、探査機との通信を維持する為に地球局をサンチァゴ(チリ)局にで切り換えました 。 今回のプロジェクトでは、早期の巡航期間に遠距離宇宙通信網(DSN)のギャップを埋める為にサンチァゴ地球局を使います。 |