マーズ・グローバル・サーベイヤー(MGS)はその延長されたミッションで2度目の火星の系統的観測を行っています。
2002年4月まで予定されているマーズ・オービター・カメラ(MOC)を使ったこの延長ミッションでは、とりわけ火星の過去との変化の調査が行われます。 火星がの太陽からの距離は、地球よりも遠い為に、火星の1年は687日あります。 マーズ・グローバル・サーベイヤーのマーズ・オービター・カメラは、Lycus溝の中で新しく形成されていいる黒っぽい筋状のスロープを発見しました。 上に示した2つの写真は、巨大なオリンパス火山の北側に位置するうねりのある地形のLycus溝の同じ部分を写したものです。 両写真の撮影日は1999年8月2日と2001年4月27日でそのインターバルは、火星の1年の92%にあたります。 乾いた細かい白いダストがなだれ落ちていると考えられる黒っぽい筋状の縞が両方の写真で見られます。 物資のなだれによる地表の窪みが、それがその周囲よりも黒っぽく見ええる縞の原因だと思われます。1997年にマーズ・パスファインダーが着陸した時のエアバッグやソジャーナー・ローバーのタイヤによる火星の土壌の窪みも黒っぽい跡となって残りました。 2001年4月に撮影された写真で、Lycus溝のスロープに1999年8月から新しい8つの縞が形成されているのが発見されました。 これらの観測は、新しい縞は火星の1年につき1回の割合でスロープに沿って1キロメートル(およそ0.62マイル)につき1つづつ形成されていることを示唆しています。 両方の写真は北が右上となり太陽光は左からさしています。 |