オービタル・サイエンス社製ペガサスロケットは飛行に入った瞬間にコースを逸れた為に指令破壊されて、NASAの革命的なスクラムジェット機の試験飛行は失敗に終わりました。
第1段ブースターが改造されたペガサスは、NASAのB-52ジェットに抱えられて予め定められた南カリフォルニア沖合の太平洋上で投下されて空中打ち上げされました。 予定された10分間の飛行中、ロケットは固体燃料が点火する前の5秒間自由落下しました。 しかし、上昇に入って10秒頃に、ロケットの部品が剥がれ落ちるのが見られ、それからロケットはコントロールを失いました。 「まだブースターに何が起こったのか正確には言えません。ただ、点火直後に方向が変わる何かが起こったのは明らかです。」とNASAのドライデン・フライトセンターの所長ケビン・ペーターゼンは言っています。 土曜日に仮の調査委員会が召集されて、打ち上げ時の情報やデータの収集を始めました。正式な事故調査委員会のメンバーは月曜日に指名されます。 地上の人々に危害を与えないことを確実にする為に、射場安全チームがロケットに爆破指令を送り、ロケットが破壊されたことを確認しました。 破片は太平洋上の予め危険区域とされていた地点に落下しました。 事故原因の仮説としては、改造されたロケットの罅割れによる空力特性の乱れ、誘導システムの故障などが考えられています。 ペガススロケットつまりX-43に問題があったのかどうかも分かっていませんがNASAは除外視しています。 |