NASAは、木曜日にスペースシャトル・アトランティス号を7月12日の打ち上げに備えて発射台39Bへ移動させます。
水曜日に予定されていた移動作業は、途中で雷雨の為に中止されました。当局は、シャトルを運ぶ移動式のトランスポーターを後退させてVABの安全な場所へ戻すように命令しました。 移動作業は午前1時54分(現地時間)に開始されましたが、15マイル離れた地点で雷が検知されて午前2時35分頃(現地時間)に中止されました。 NASAの規則では、20マイル以内で雷が発生した場合は移動作業を禁止しています。 予定では、次の移動作業は木曜日の午前12時30分(現地時間)に開始されることになりました。 4.2マイルを移動させる作業は少なくとも6時間かかります。 宇宙局は、国際宇宙ステーションのロボットアームの不具合はエアロック取り付けるアトランティス号のミッションには影響しないと判断して、最終的に打ち上げの許可を出しました。 アームの肩の関節にある予備制御装置と主制御装置間の通信が断続的に途切れる問題の原因は関節部にある電子装置のコンピューター・チップにあると思われています。 この問題は、アームの予備の制御装置が機能したときだけ起こります。主装置は問題なく動作しています。 最近の試験では、この問題は再現していません。マネージャーは、このアームはアトランティス号のミッションを進めるだけの信頼があると判断しました。 たとえそうであっても、エンジニア達はこの問題を将来自動的に明らかにしてコンピューターチップにパッチを当てるソフトウェア開発の作業を進めています。 NASAは、アトランティス号のミッションを9月後半に遅らせて、ステーションの乗組員を交代させるディスカバリー号のミッションを先に行うことも検討していました。 アトランティス号の打ち上げは、当初6月14日に予定されていましたが、ロボットアームの問題が片付くまで延期されていました。 |