NASA当局は、シャトル・エンデバー号の軌道操縦エンジンポッドを検査の為に取り外す為に11月の宇宙ステーションへのミッションを来年まで延期することに決めました。
エンジニア達が、姉妹機コロンビア号のエンジンポッドを支持する結合部のボルトで傷穴を発見し、NASA当局は、エンデバー号や他のシャトルで同様な傷をチェックするのに時間が要すると考えました。 エンジニア達は、この問題について懸念を表しています。何故なら、いろいろな状況の下でこの傷穴が飛行中に広がる可能性があるからです。 そのような危険性は、緊急飛行中止という場合にさえ起こる可能性は高いのです。 エンデバー号は、11月30日午前9時35分(日本時間)に国際宇宙ステーションの現在の乗組員と交代する4人の乗組員を乗せて打ち上げられる予定でした。 しかし、エンジニア達は、おそらく修理を伴う検査を選んだので、その打ち上げは来年1月の2週目まで延期されるでしょう。 NASAマネージャは、今週再度会議を持って、エンデバー号が現在のままで11月30日に打ち上げられるのか、または、フロリダに交換エンジンを注文してポッドの一方または両方を検査の為に取り外すのかどうかを決める予定です。 同様な検査は、シャトル・アトランティス号とディスカバリー号でも実施されます。 アトランティス号は、国際宇宙ステーションに向けて来年2月の打ち上げを控えて4います。ディスカバリー号は、大規模改修の為にフライトローテーションから外されると思われます。 スペースシャトルの軌道操縦システム・エンジンポッドは、主として軌道変更燃焼や再突入前の減速燃焼に使われます。 ツインのポッドは、燃料タンクのあるオービターの船尾にマウントされています。これらのユニットは、12個の接合部で取り付けられていますが、それぞれ14箇所の問題の穴が見つかっています。 |