ロシア宇宙庁は、ミールが終わりになる公算に直面することに気が進まないようで、今年遅くに特別クルーをミールに送ると発表しました。
この動きは、彼らがミールを軌道に残すための資金を工面できなかったにもかかわらず、彼らがまだあきらめきれてない事を表しています。 しかし彼らの延期戦術は、人々を生命の危険にさらすかもしれません。 提案された二人の有人ミッションは、将来の研究のためにミールを整備するのか、あるいはもしそれでも資金が見つからないときにミールの廃棄の準備をするかのどちらかになるでしょう。 新しいタイムテーブルが、宇宙ステーションを所有する会社のユリ・セミョーノフ社長によって説明されました。 現在のミールの乗組員であるビクトルAfanasyev、セルゲイAvdeyev、そしてフランス人のジーン-ピエールHaignereは、ミールを自動操縦モードに入れて8月にそこを離れます。 この新しく発表された訪問ミッションは、12月に進められます。 しかし専門家達は、4ヶ月間も無人にしておいたミールにドッキングする計画にショックを受けてます。 何故ならミールの位置制御システムは頻繁に故障しており、その都度 宇宙飛行士がスラスターを噴射してステーションを宇宙の正しい方向へ戻す必要があるからです。 その故障が起こる時は、常に修理可能なコンピューター障害が原因です。 数ヵ月間宇宙に放っておかれたミールは、バッテリー液を流出しながら転げまわり、その内部を充電液に浸してしまうかもしれません。 その状態では、クルーはミールのドッキングポートにたどり着くことはできないでしょう。 ミールを確実に安全に廃棄させることは、ロシア宇宙庁にとっては大きな頭痛の種です。 それが地球の大気圏に突入すれば、100トンを超えるミールの大半は地上まで落ちてくるでしょう。 それは、大平洋の無人海域に落下することが望まれますが、その為には宇宙ステーションをある程度コントロールしておく必要があるのです。 もしロシアがミールのコントロールを失えば、それは人が住むエリアに落ちてくる可能性もあります。 ----------------------------------------------------------------- 詳細は必ず下記のページで御確認ください。 http://news.bbc.co.uk/hi/english/sci/tech/newsid_371000/371637.stm |